2005.09.14

振込手数料の仕訳について

商品を販売して、その販売代金から振込手数料を
差し引かれた金額が振り込まれます

この場合の会計処理について考えてみよう

1.振込手数料を売主の経費として会計処理する

□A社に50,000円の商品を販売した
 売掛金 A社 52,500円 / 売上高   50,000円
                / 仮受消費税  2,500円

□A社より代金が入金された
 普通預金 51,975円 / 売掛金 A社 52,500円
 振込手数料   500円 /
 仮払消費税    25円 /

この場合、売上高は 50,000円、経費が500円となります

2.振込手数料を売値の値引きとして会計処理する

□A社に50,000円の商品を販売した
 売掛金 A社 52,500円 / 売上高   50,000円
                / 仮受消費税  2,500円

□A社より代金が入金された
 普通預金 51,975円 / 売掛金 A社 52,500円
 売上値引    500円 /
 仮受消費税    25円 /

この場合、売上高は 50,000円-500円=49,500円となります

上記の2つの会計処理の場合、経費が500円増えるか、売上が500円減るかの
問題なので、最終利益は変わらないということになります

では、損得はないのでしょうか?

消費税の課税業者で簡易課税を選択している場合
簡易課税は、売上高にみなし仕入率の一定の割合を掛けて消費税を計算します
よって、売上高が少ないほうが、消費税の納税額が少なくてすむことになります

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obata