商品を販売して、その販売代金から振込手数料を
差し引かれた金額が振り込まれます
この場合の会計処理について考えてみよう
1.振込手数料を売主の経費として会計処理する
□A社に50,000円の商品を販売した
売掛金 A社 52,500円 / 売上高 50,000円
/ 仮受消費税 2,500円
□A社より代金が入金された
普通預金 51,975円 / 売掛金 A社 52,500円
振込手数料 500円 /
仮払消費税 25円 /
この場合、売上高は 50,000円、経費が500円となります
2.振込手数料を売値の値引きとして会計処理する
□A社に50,000円の商品を販売した
売掛金 A社 52,500円 / 売上高 50,000円
/ 仮受消費税 2,500円
□A社より代金が入金された
普通預金 51,975円 / 売掛金 A社 52,500円
売上値引 500円 /
仮受消費税 25円 /
この場合、売上高は 50,000円-500円=49,500円となります
上記の2つの会計処理の場合、経費が500円増えるか、売上が500円減るかの
問題なので、最終利益は変わらないということになります
では、損得はないのでしょうか?
消費税の課税業者で簡易課税を選択している場合
簡易課税は、売上高にみなし仕入率の一定の割合を掛けて消費税を計算します
よって、売上高が少ないほうが、消費税の納税額が少なくてすむことになります