今回はセルの書式設定で、ユーザー定義についてです。
意識的にせよ、無意識的にせよ、
セルの書式設定はExcelを使う上で、ほぼ確実に避けては通れません。
時々、何も考えずにExcelをイジっていると、
式を入力して印刷したいのに結果が出てしまった…、なんてことも多くあるかと思われます。
各セルの書式設定は、通常デフォルトで【標準】になっています。
例えばセルに【2007/11/01】と入力すれば、書式設定は【日付】になりますし、
【100%】と入力すれば【パーセンテージ】になります。
およそ普遍的なExcelの使い方をしていれば、ユーザー定義には関わらないと思われます。
ユーザー定義というものは、
「値を入れた際、どういった形で表示するか」を定義する、と思ってください。
例えば、書式設定を【日付】に変更し、決定した後、
再度セルの書式設定で【ユーザー定義】を選択してみると、
【yyyy/m/d】という定義が入っていると思います。
一般的な書式ですが、この場合【y = 年、m = 月、d = 日】という意味になっており、
入力した値が、スラッシュ区切りの日付形式で表示されるということです。
例えばこれを【yyyy年m月d日】と変更してあげると、
【2007/11/1】と表示されているものが【2007年11月1日】という形で表示されるようになります。
今回、私がExcelでドキュメントを作成しようとした時に、
縦横に連続したセルに『○』と『×』を矢鱈と入力する必要があることに気づきました。
キーボードで『maru』や『batu』と入力するのも、
たった4文字とは言え、それが数百となれば面倒ですし、
コピー&ペーストするにも、
セルが連結されていたりすると警告が出たりと、やはり面倒でした。
そんな時にユーザー定義が本領を発揮してくれました。
今回入力したユーザー定義は【[=1]"○";"×"】
これは「1が入力されたら○、それ以外は×を表示する」というユーザー定義です。
どこか一つのセルに定義してしまえば、
オートフィル機能で一気に複数セルに適用出来ます。
キーボードでの『maru ⇒ 変換 ⇒ 決定 ⇒ 次のセルへ』や、
コピー&ペーストでのセルの連結等は全く気にすることなく、
○なら『1』、×なら『0とかそれ以外』を入れれば表示されます。
これは○×に限った事ではなく、
例えば『1』と入力した場合『成功』、それ以外なら『失敗』という使い方も出来ます。
そういう場合、○と×の部分を【[=1]"成功";"失敗"】と書き換えればOKです。
さらに、3種類の値の入力も、大量に必要なことが判明したので、ユーザー定義を作成。
【[=1]"○";[=2]"△";"×"】
セミコロンで区切ることにより、入力された値による分岐を増やすことが出来ます。
さらに、この上に条件付き書式をつければ、もっと見やすくなります。
○ならセルの色を青、×なら赤、△なら黄色、という条件付き書式を作れば、
文字だけでなく、色での変化が加わるので、視覚的に判断が容易になります。
パターンが決まっており、それらを楽に入力出来るようにしたい、
そんな時はユーザー定義がうってつけです。