小幡さんは、アイロベックスで、スーパーSEとして、活躍されていますが、ずばり、SEになるために必要なことは何だと思いますか?
信頼されるSEになるために、1番必要なことは「当たり前のことをきちんとやる」これに尽きると思います。
プロのパティシエの話ですが、お菓子作りにおいて「味を飛躍的に高めるための裏技などない」おいしいお菓子を作るためには、地道な作業を手を抜かずにやるのが必要だと言います。
素材を一つ一つ検品すること。
お菓子の焼き時間を秒単位で守ること。
お菓子に染み込ませるお酒の量をグラム単位で守ること。
どれもあたり前のことです。
しかし、毎日数百ものお菓子を作り続ける中で、ひとつも手を抜かずに完璧にやることが一番むずかしい。つまり「当たり前のことをきちんとやると特別になる」ということなのです。
私たちSEの仕事においても同じことだと思います。
信頼されるSEになるためには、何か特別なことが必要なのではなく、SEとして当たり前の作業をきちんとやることが特別になるのだと思います。
私たちが構築している情報システムは、ある意味バーチャルな製品であり、作成途中の成果物が目に見えないため、完成後の運用をイメージし、関係者が共通の理解をすることが難しくなります。相手に対して分かりやすく、完成後のイメージを表現して、共通に議論できる対象を用意することがSEの仕事の基本だと思います。
つまり目に見えないものと戦うことがSEの仕事だと思います。
普段、とてもやさしい小幡さんですが、SEとしてこれだけはゆずれない!気をつけている!ということは何ですか?
私が常に気をつけていることは、「ユーザには、どんなシステムがいいのか、本当のところわからないのではないか?」と言うことです。
要求どおりのシステムを構築したとしても、顧客(企業)にとって本当に求めていたシステムと言えるのでしょうか?
確かに、ユーザの要求を実現することは、重要であると思いますが、SEとして、その要求の背景をきちんと理解した上でその顧客にとって、本当に必要なシステムとは、どんなシステムなのかを深く検討することが重要だと思います。
ユーザの業務の流れ、情報の流れ、物の流れ、お金の流れをきちんと理解した上で、そこに潜む問題点が改善されなければ情報システム化する意味がないと思います。
システム化することによって、部分的にはデータの入力量が多くなったり手続きが増えたとしてもミスが防止でき、より有効な情報を得ることができるのであればシステム化することによって、最終的には、ユーザに喜ばれる結果になると考えています。
長い間、SEの仕事をしてきて、本来システムとはどんなものであるべきだと考えますか?
システムは運用する人がいてこそ、稼動するものでありユーザが要望することをすべて実現した、素晴らしいシステムを構築したとしても運用ができなければ、意味がないのです。
運用する側に、わかりやすいシステムでなければいけません。
それは、単に簡易にするという意味ではありません。システムの振る舞いを顧客の運用にゆだねるのではく、システムとして、きちんと間違いを防ぎ、自然に心地よい運用ができるシステムを構築するために知恵と技術を惜しみなくつぎ込むことが、SEには必要だと思います。

この人の頭の中はどうなっているのか?と思うほど細部にわたって気を配り、いつも仕事では鋭く厳しい小幡さん。しかし、その歌声は細くやわらかく激甘です。
プロのSEとは、限られた時間の中で顧客の望むシステムを作り上げること。限りある時間で人の倍の仕事を片付け、多くの人から信頼されている小幡さん。まさにスーパーSEです。次は息抜きの方法を伝授して下さい!