野辺です。プログラミングの理想は、すばやくバグなく作ることです。 これは永遠の目標だと思いますが、その理想にできるだけ近づくために次のようなことを心がけています。
・できるだけシンプルなコードを考える。
・できるだけ綺麗に書く。
・常に裏の挙動を考慮する。
・テストでは全てのコードを一度は実行する。
●できるだけシンプルなコードを考えること。
プログラミングは、まずどのようにコードを記述するか、そのロジックを考えます。
シンプルなコードとは、一言で言えばキー入力が少ないコードです。キー入力を少なくするには、コードを短くすることと、開発ツールの編集機能を最大限活用することです。
私がこの業界に入ってまず身に着けたスキルはブラインドタッチでした。キーボードを見ないでサクサク入力する姿に憧れて一生懸命練習したものです。しばらくして身つけたので、全てのコードをすばやく入力することに自己満足するようになりました。
しかし今度は記述ミスによるバグに悩まされることになりました。人間ですからどうやっても入力ミスはするものです。世の中にはタイプミスなどほとんどしないツワモノもいらっしゃいますが、自分は到底そのレベルに達せそうにありません。
その点コンピュータは融通は利かなくとも正確です。開発ツールの編集機能は手入力より間違なく正確で早いでしょう。今はロジックを考える時点から、コピー&ペーストで大量生産できるよう構成を考えています。
しかし、仕様的にどうしても複雑になってしまう場合があります。設計者はコーディングのしやすさについて考慮しきれるわけではありませんから当然です。
その場合、無理に作るのではなく、元となった顧客要望について確認し、仕様の変更を提案します。
いろいろ突っ込んで聞くと、実はもっと簡単に実現できる仕様になったりします。
●できるだけ綺麗に書くこと。
コードをインデントすることは常識ですが、加えて、上下でコードの区切り位置をできるだけそろえるようにします。位置をそろえるために処理に関係ない入力をするのは確かに面倒です。しかし、コピーで作る場合、一部は必ず変更する必要がありますが、そのとき怖いのは変更を忘れることです。
コンパイルも正常に完了し、一見正しく動作するのですが、実は一部の機能が抜けているというエラーで動作しないよりも厄介なバグを含むことになります。
これを避けるためには、ぱっと見ただけでどのようなことが記述されているか理解できるぐらい綺麗なコードにすべきです。
難解なコードは、作った直後は苦労した分忘れることはありえないといった気分になりますが、毎日いろいろなコードを書いているとあっけなく忘れます。絶対です。そして、忘れたころに修正依頼などよく発生します。また、その修正を自分が行うとは限りません。
そのとき、いかに早く修正ができるか、これはシンプルで綺麗なコードにかかっていると思います。
●常に裏の挙動を考慮すること。
例えば、データを明細で表示するプログラムがあったとして、データが一件もなかったらどうするか、入力された文字によってある処理をするロジックがあったとして、文字が入力されなかった場合はどうするか、といったことを常に考えることです。
プログラマにとってこれは別段難しいことではありません。コーディングしている最中に「if」などの条件分岐があれば、常に「else」の処理を考えるだけです。
設計者は、顧客の要望をもとに何も無いところから頭の中で創造し仕様書を作成するという偉大な作業をしているので、どうしても処理の分岐点で抜けが出てしまいます。
もし、「else」の処理で仕様を満たせないことに気づいたのであれば、プログラマから設計者に確認することは、プログラマの領分だと思います。
●テストでは全てのコードを一度は実行すること。
コーディングが終わり一発で正常に動作したことは、10年近くプログラマをやって1度しかありませんでした。経験的に一度も動かしていないコードには間違いなくバグがあるといっていいでしょう。
そのためコードは必ず一度は動作させ確認しなければなりません。通常テストは、プログラマとは別の人が担当する体制となっていると思います。
そのため自身のテストをおざなりにしてしまうことがあるかもしれません。
しかし、テスト担当者はどのような作りになっているか知っているわけではなく、あくまで仕様書に沿ったテストをするのみなので、全てのコードをテストできるわけではありません。
それができるのは作った本人だけなのです。
以上プログラミングでの心がけでした。

プログラムの極意をみたといった感じです。プログラムは、シンプル且つ綺麗に、そして、最後は自分のプログラムに対して責任をもつこと!!これに尽きますね。これからも、若い人たちにプログラムの極意を伝えていって下さい。
わからない事があったとき、「野辺さんに聞いてみて」とよく言われます。実際に野辺さんに相談すると解決の糸口が見えてきます。プログラマとして目指す姿がそこにあります。