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2004年10月11日

建設業のCM方式

昨日、住んでいるマンションの大規模修繕説明会に参加しました。

分譲住宅であるマンションは、住居者全員が積み立てたお金を
元に10年とか20年といったサイクルで大規模な修繕を行います。

今までのやり方であれば、○○建設といった大手建設会社 数社から
見積もりを取りその中の1社に決めたところです。
そしてその1社は、下請会社数社を使って現場作業をさせるのです。
しかし、まだ、これは理想的な形でしょう。
元来、建設業というのは、子請け、孫請け、ひ孫請けといった構造的請負産業です。
元請が請けた仕事は、階層的に手数料という名のピンはねをされて下の業者に
作業内容だけがそのままスライドされていく。

ちなみに、1億4千万で親が請けた仕事を子、孫を通じて ひ孫の業者は、6千万で請けていたなんてこともあるらしいです。
又、こういうことって実はシステム開発でも大規模になればなるほど
よくあることなのです。当社とも全く無関係という話ではありません。

ところが、今回の修繕は、コンサルタントを1社決めて
その会社がCM(コンストラクション・マネージメント)方式を
採用して、元請会社と作業会社をそれぞれ決定することにしたのです。

CM方式というのは、本来は、元請けも抜いて実際に作業する会社と
直接に契約する方式のようですが、今回の方法は、総合請負会社と専門工事会社
を別々に募集するやり方です。

そして総合請負会社が使おうとする下請会社とコンサル会社が募集して選定した
専門工事会社を金額等で測って総合請負会社に推薦するということです。
もちろん明確な理由があれば、その会社の推薦を拒否することもできます。

専門工事会社とだけ契約してしまった場合は、作業の責任分担が曖昧になり、結局
専門工事会社同士が責任のなすりあいをする、もしくは、担当の工事会社が
倒産してしまった場合などの不安が残ります。

そういった意味では、全体統括責任を元々、そういった作業が得意な総合請負会社に任せるといった良いとこ取りの方法のように思えます。

工事をした場所の何年保証といったものも専門工事会社が倒産した場合には総合請負会社が、総合請負会社が倒産した場合には、専門工事会社が保証するという二重に守られた
契約内容となるようです。

まさに、これからは、システム開発でも こういった方式が採用されるようになるのかも
しれません。
しかし、何を実現するかがはっきり判っている大規模修理だからこそ
こういった方法の効果が発揮できるのだと確信します。

システム開発でも建築物でも、何を作ろうとする、何を実現する。
といった顧客の言葉にできない、隠された願望の実現といった部分が実は一番、差別化を図るべきものでしょう。

価格が安ければ、それなりであればいいということは決してないはずです。
作る人から造る人へ、造る人から創る人への意識の転換がどんな
業種でも一番必要なのではないでしょうか?

投稿者 sugiyama : 2004年10月11日 16:20

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