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2006年04月17日

実家の悩みごと

法事で里帰りしてまいりました。
しかし、実家は現在、「もの」としては、存在しておりません。

確かに父母も健在ですし、弟夫婦もおります。
しかし、実家が去年の暮れまであった空間には、ぽっかりと
空間が出来ており、雨に打たれて泥となった土地があるばかりなのです。

この話は、いったい、どこから始めたものやらと途方にくれてしまうものですが・・・・
まず、母のことから話さなければいけないでしょう。
(さて、毎度のことながら、話、長くなります。)

わたしが、「うちの母は、私よりも、もっとエネルギッシュで凄いパワーの
持ち主だ。」と知人に語ると、たいていの人が呆れます。
でも、これは本当のことです。私がどう逆立ちしても母には敵わないと思うのです。

まず、話が止まらない。そして、一方的。人の話を聞かないと思われることもある。
(ごめんなさい。おかあさん)
そして、動く、一日中、家事やら仕事やらでとにかく動き回っています。
動きながら、話す。話しながら動き回る。一生懸命、何かを考えている。

メロン農家の主婦として、私と弟を子育てしてきた母は、私が考えても
スーパーウーマンでした。
夫に仕え、義父母に仕え、子供には深い愛情をもって育ててくれました。

仕事も全力、子育ても全力でした。
だからこそ母のことは、大好きですし感謝しているはずなのですが・・・・

しかし、ときどき母と物凄い親子喧嘩をすることがあります。
それは、たいていは、母の「易、暦好き」から発していることが多いのです。

母の愛読書は、高島易断所の暦です。バイブルのように常に手元において
愛読しています。
そして、「貴方は、今は、こういう歳まわりだから、南はいけない。
引越してはいけない。○月までは、駄目。」といったことを厳しく押し付けるのです。

というわけで私のこれまでの人生は、たぶん母が判断した吉日にすべてのイベントが
起きてきたはずです。母が悲しむので、なるべく母の言う「良き日」に
引越しでもなんでも行なおうと思って付き合ってきたのでした。

しかし、2歳年下の弟も再婚して、いい年です。
もはや、定年までの歳を数えたほうが短くなりました。

なのに実家は、去年まで、37、8年前に建てたボロ屋のままでした。
それもこれも、母の占いによる「平成22年」までは、建ててはいけない。という
お告げのためでした。

長男である弟は、再婚し、とても気立てのいい義妹と別棟で暮らしています。
こちらは、母が7年前に近くの大工さんに頼んで建てた家なのですが、
どう考えても、まともな家ではありません。

母の言う、「水周りはこの場所」といった方角には、適応しているのでしょうが
2階建ての階段は狭く急で、上りきったところの真正面にキッチンがあったり
部屋もなぜ、この位置に?と思われるようなところにある作りです。
これで古かったらビフォー・アフターの最適ケースになるであろうような
建物です。

それでも、弟夫婦が結婚するときに、キッチンを1階に移動したり
なんとか改築しています。構造はとんでもないと思うのですが、妹が
綺麗好きでセンスが良いために、よくよく見ないとそれほどひどいとは気づかれません。
父母は母屋で暮らし、台所も広く、冷蔵庫も大きなものを2つ持っていたり
するのですが、何でも詰め込んで、収納が下手なうえに、めったに物を捨てないので
とんでもないゴチャゴチャ状態になっておりました。

そして、父が大病をし、母がつききりで看病したり介護したりするような
状態になってしまったのです。
はっと気がつけば、母は、トイレや風呂まで10メートルもある離れた
暗い、日の当らない寝室で父の介護をしています。
(このトイレと風呂も、家相を重んじた母が途中で改築した結果です。)
部屋は暗く、寒く、冬でも すきま風邪が入ってくるのがわかります。

これまで苦労して子育てをして祖父母に仕えてきた母が、老後の余暇も
楽しめず、旅行にも行けず、父の世話をしている姿は私には、とうてい
絶えられないものでした。

平成22年まで家を建て替えしない(母の意見)
死ぬまで家を建てかえるのは駄目(父の意見)

といった、あまりにも人生がどこまでも長く続くと信じている二人の意見に
家をすぐにでも建てるべきだと戦いを挑んだのが私でした。

1つ、センスのいい妹に少しでも早く家を建ててもらいたい。
1つ、弟もいい年だから早く建てさせてあげたい。
そして何よりも、これまで闇雲に働いてきた父母に
残り少ない人生の日々を快適にすごしてもらいたいと思ったのです。

そして、私は一計を案じました。
毎年、正月は実家に帰るのですが、今年の正月は、実家に泊まらずに
シティホテルに宿をとり、実家に通うことにしたのです。

そうすれば、義妹が「お姉さんが泊まれないような家は困ります。」と
行って援護してくれるだろうと思ったのです。

そして、電話で父母に粘り強く、どんなに今の住環境がひどいかを説き
二人に楽をしてもらいたいのだ。弟夫婦に家を一刻も早く建てて
貰いたい旨を説得したのです。

恐ろしいことに、母はすぐさま、クリスマス前に行動に出ました。
いつも相談に行っている○○先生のところに
なるべく早く建てたいと、相談に行ったのです。
すると、「今年中に何か解体し始めなさい。」と
いうことを言われたそうです。(妹の話による・・・)

母がしたのは、台所の水周り(!!)をすぐさま潰すことでした。
妹いわく、翌日、すぐ潰したということでした。
オイオイ
そして私が訪れた正月、母は、システムキッチンが撤去された
台所があった部屋でバケツに外から水を汲んできて茶わんを洗っていました。

まだ建築計画も何もきまっていないのに、自ら進んで
そんなことをして苦労を買っている母を見て、義妹も私も何もいえませんでした。

それでも早く家が建てば快適になるのだから、と「ちょっとの辛抱だから。」と
自分に言い聞かせて私は東京に帰ってきたのでした。

しかし、その後、弟が中国へ長期出張へ行ってしまってからは、もっと大変でした。
やっと建築設計士を決めたとたん、母が母屋をどうしても節分前に
取り壊したいと言い出して聞かないのです。

もちろん設計図も何も出来ていないのにです。

そして母は、その実行力と強い意志で見事、家を取り壊してしまいました。
あれから3ヶ月、まだ家を建て始めた様子はありません。
母との電話によると、父母は、500メートルくらい離れた場所にあった温室の事務所を
改築してレンタルの浴室とトイレを取り付け住み移ったとのことでした。

弟、妹からも特になにも言ってこないので、私は、その後順調に新築工事スケジュールが
進んでいるとばかり思っていたのでした。

そして昨日(4月16日)、土曜の夜は友人宅に泊めてもらい法事の為に実家跡に集合した私の
目の前に、「ただの空き地」がありました。
そして義妹に見せてもらった設計図には、・・・なんと、父母の部屋がなかった
のです。
「お父さん、お母さんはどこに住むの?」と聞いた私に母は
今の弟夫婦の住んでいるところに住むというのです。

1階は1間しかなく、トイレとキッチンがあるのみ。
狭い階段を上った先に2部屋と風呂がある間取りです。
足がおぼつかない父親がどうやってそこに住むというのでしょうか。
いくら元気といっても、母も、もう70を遥かに超えた老人です。
すると、「多少直して住む」などと馬鹿なことを言うのです。

妹が言うには、母は、
「いったん、家を出てしまったものが、方角から見て
家にそのまま戻ってはいけない。」
「お父さんが臭うので、新築の家には入りたくない。」と
またまた、頑なに強硬意見を通したとのことでした。

その上、「もと台所」と「ピアノ室」は後から増築した部分だったので
その部分だけ残っているのです。
何故???と聞くと
「良い歳周りに建てた棟だから、この部分は潰したくない。」と
母が断言したそうなのです。
おまけに、「この棟の1階部分より新しく建てる部分は天井の高さを高く
しなければいけない。」
「弟の部屋は、この場所ではいけない。」
などと相変わらず困った難癖を言い張っているのです。

もう、本当に・・・・娘の気持ちも知らないでと呆れ果ててしまいました。
妹は、取り付く島もない母と戦うのに疲れてしまったようでした。

しかし、よくよく話を聞いていくと、
要するに、母は、弟夫婦に気を使いすぎて「2世帯住宅は嫌だ。」
「方角が・・・」などと言っていたのです。
結局、またまた、わたしが「設計、やり直しして貰うこと。」
「父母は、若夫婦の意見におとなしく従うこと。」
を弟と話合いながら両親にきつく言いつけてきたのです。

後で弟から貰った電話では、設計は、ほとんど終了していたそうで
取り消し設計料がウン百万円かかるといわれたそうです。
アチャー
しかし、過去、「墓の相が悪いから」という理由で
一千万円もかけて墓を作り直した前歴もある母なのです。
そのくらいなんだ、という気持ちも私にはある・・・・かも。

父母は今は収入がない、父が病気ということもあり、
お金使い(え)ませんモードにすっかり入っています。

この先、この話はどう進むのか、全く未知数です。
老後を幸せに暮らして欲しいというのが私の願いなんですが・・・

投稿者 sugiyama : 2006年04月17日 19:27

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