« AFURI | メイン | ASTE-Deli »
※「アイロベックス社長の日記」はライブドアブログへ移転しました。
2006年04月23日
わたしを離さないで・・・・カズオ・イシグロ

・アマゾンでこの本を見る。
週に一度は、本屋の新刊コーナーを覗かずにはいられません。
だって、この人のこんな本が出ていることに気づかないでいることが
怖いから。
カズオ・イシグロの本のどこにこんなに惹かれるのでしょうか。
純文学っぽい装い。読みにくそうな印象が外見だけは、あるのです。
でも、2、3ページ読み進めば、その世界にどっぷり嵌ってしまった
自分に気が付くのです。優しい包まれるような文章、しかし、その中に
秘められた作者の意図を感じ、敷き詰められたレールの先に自ら進んで
どんどんその先を見たいという気にさせるストーリー。
今回のこの本も、まさに期待を裏切らない、いやそれ以上の贈り物でした。
キャシーが、トミーが、ルースが、自分と違うとは
思えません。ついつい自分と重ねて考えてしまうのです。
つい発してしまった一言の重み。
人にとっての真実とは何なのか。
そして行動すべきときに行動しなかったこと、行動してしまったことの
影響。
自分というものの生き方について
愛について、孤独について、一生について考えさせられずにはいられません。
いい本というのは、重いなあ。そして素晴らしくスリリングで感動的なのでした。
投稿者 sugiyama : 2006年04月23日 11:06
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.ilovex.co.jp/scripts/intra/mt/mt-tb.cgi/1016


