もしシステム開発会社の男子マネージャーが岩崎夏海の「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」を読んだら。という訳で、今更ながら、話題の「もしドラ」を読んでみました。
突然、話は変わりますが、最近iPad2にはまっています。
通称「もしドラ」のこの本も、iPadアプリの電子書籍が発売されています。
いままで、電子書籍を毛嫌いしていたので、これはチャンスと、「もしドラ」を電子書籍で読んでみました。
ちなみに、このITBooksの更新も、iPad2で試みてみました。
まだまだ、iPad2でのタイピングスキルが低く、途中で挫折。ここら辺から、PCで書いています。
ちなみに、挫折したポイントは、
(1)日本語の文章中に出てくる英語が入力し辛い。
(2)特殊なカタカナ変換が入力し辛い。
(3)ブラインドタッチができない。
一方で、入力予測/変換予測は、大変便利で、この予測だけで文章が入力出来る様になれば、PCは不要だと思いました。
さらに、電子書籍を読んでみての感想としては、
長所短所こだわらずに挙げると以下の10個となります。
(1)そうは言っても、本1冊の重さよりは、重い。
(2)画面が光っているので、長時間の読書は目が疲れる。
(3)画面の照度によっては、映り込みや反射が出てしまい、読み辛い。
(4)ページをめくるのが簡単でスピーディー。
(5)すぐに読み途中のページを開ける。
(6)本を3冊以上持つと考えると、電子書籍の方が全体として軽い。かさばらない。
(7)フォントや行間のサイズを変更出来るので、自分が読み易い様にカスタマイズできる。
(8)マーカー機能やしおり機能が、予想以上に便利。
(9)両手が塞がるので、満員電車での立ち読みは不向き。
(10)カバー不要。むしろiPad2で読んでいるのでかっこいい(??)
さて、iPad2や、電子書籍の感想で、時間を費やしてしまいましたが、いよいよ本書についての感想は、というと。
企業(組織)のマネージメントの神髄を、野球チームという誰もが理解し易い例えで、とても分かり易く描けていると、素直に思いました。
当初や、途中、そして最後にも、フィクション的な所も多くあるかと思いますが、その点を度外視しても、「マネージメント」という一見分かり辛いものを、分かり易くまとめています。
本書に見習うべきは、女子マネージャーが、マネージメントを勉強するという、ある意味だじゃれ的な所もあるが、主役を監督やキャプテンにしなかった所にあります。
ちばてつやの名作「キャプテン」でも、キャプテンがチームメンバーをマネージメントしています。しかし、これが日本的な考え方、つまり「マネージャー(管理職)」=「上司(偉い)」的なイメージに繋がってしまい易いところです。
ドラッカーの「マネージメント」でも、マネージメントは機能であるとある様に、本来は地位と機能は分化しなければなりません。
そこを本書では、「女子マネージャー」を主人公とすることで、地位と機能の分化を実現しています。
ただ、分化とは言ってみたものの、「監督」や「キャプテン」「エース」などが、現実よりは大人しめかなと思えるのも、ご愛嬌です。
さて、私は「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」を読む前に、「ドラッカーの『マネジメント』」を読んだのですが、この順番はとても良かったと思いました。
理由としては、「もしドラ」を通して、作者と『マネジメント』についての読書勉強会を行えた様な気持ちになれたからです。
本は、自分一人で読んでも、為にはなります。でも、自分一人分の気づきや、納得で終わってしまいます。
同じ本を読んだ、他人と意見交換をすることで、二人分以上の気づきを得る事ができると最近、気づいたのです。
いま私は、改めて「ドラッカーの「マネージメント」」を読み返しています。
本書の主人公「みなみ」に負けないくらいに、読み込み、理解し、実践したいと決意しています。
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