コラム システム開発のお仕事

システム開発の大きさに合った会社を選ぶ

2009年11月18日  カテゴリー:かしこい客になる方法  執筆者:ルウシイ杉山

執筆者: 杉山 淳子

株式会社アイロベックス 代表取締役社長
SEとして26年のキャリアを持つ。SEという職業を誇りに思い、心から愛している。
今の願いは、「リスペクトカンパニー」  一流のプロフェッショナルにみんなを育てること。
社長のブログ掲載中 http://blog.livedoor.jp/ilovex_sugiyama/

「無理して大規模システムを受注してしまったのが原因で
企業が倒産してしまった」という話がありました。

あまりにもありふれた話なので
「またここに書かなければいけないようなことなのか」
と思ってしまいます。
この話から理解出来るように、
システム開発会社には得意とする規模があるのです。

例えば、ある会社がこれまで機能数20で500万円くらいのシステム開発を
行ってきたとしましょう。
(あくまでも仮定なので、この金額から当社の見積もりを想定するのはやめてくださいね。)

この会社が機能数100のシステムを2000万円で請けるとします。

この値段を、
お客様や開発会社の中で「2500万円のシステムの2割引き特価」だと
考える人がいるかもしれません。

しかしこの開発はおそらく失敗します。
20本のシステムの5倍が100本では無いのです。

そして、もっと大事なことがあります。

2000万円以上のシステムを納めた経験が、その会社に何回あるか?ということです。

最大1000万円で機能数40以下のシステムくらいしか経験が無いとすれば、
100機能の仕事をまともに納品出来るかどうか疑わしいものです。

つまり、

(1) 工数は機能数に比例するよりも、ずっと増える
(2) 慣れていない規模の開発は難しい

という2つの高いリスクがあります。
どう考えても成功する確率は低くなってしまうのです。

一方、100の機能の仕事をやったことがあるシステム会社であれば、
10機能の仕事は確実に出来ます。
ただし、一般的に少し高額な見積もりになってしまうのです。
それは、大規模システムで必要となる「万が一」の
リスクへの対処がどうしても入ってしまうからなのです。

システム会社を探す場合は、そのシステム開発の規模に合った会社、
経験あるプロジェクトマネージャーを選びましょう。
決して金額で選ばないように。

そしてシステム開発会社は、このような不景気な時代だからといって、
背伸びをして大きな仕事を安く取ったりしないようにしたいものです。

自分の得意な規模の仕事であれば、特別値引きをしても大丈夫ですがね。

お問合せ電話番号:03-6892-2526(平日10:00-19:00)小冊子 [ トホホのシステム開発 ]ご予約受付中!
ページのトップ