システム開発を成功させるためには その1

2009年6月22日  カテゴリー:かしこい客になる方法  執筆者:ルウシイ杉山

「ユーザー企業がシステム開発を考えた場合、最も安く上げる方法は、開発しないことである」
これは、もはや常識とされています。
出来ているものの中から、自社に最適なものを選ぶ。
つまり、パッケージを購入して、一切、カスタマイズしないで使う、これに限るわけです。
住宅でいうなら、建売住宅を購入するといったイメージです。

それでも、選択のミス、安物買いの銭失い、思っていた成果が出ない、といったリスクは伴います。
しかし、パッケージを購入し、カスタマイズせずに使用している企業はどのくらいあるのでしょうか。
これは、システムの種類によりけりでしょう。

たとえば、会計システムや、勤怠システム、給与システムは、パッケージを、そのまま使用することが多いシステムです。
また、たとえカスタマイズしたとしても、企業にあわせてプログラムを作る部分は、そう多くないと思われます。
特に、会計システムは、中小企業においては、どちらかというと、税務署へ提出する決算書等作成のためのシステム、といった度合いが大きく、ルールは簡単で一律なので、パッケージそのままで、使用することができるのです。

これまで、大企業(特に歴史のある会社)は、基幹系システム化の歴史において、過去に手作業で行っていた業務を、テーラーメイドのシステムで、システム化してきました。

しかし、ダウンサイジング(懐かしい響きです)が言い出された頃から、なるべく、共通で使える機能はパッケージを採用し、且つ、カスタマイズで独自の業務を作り出そうとしてきたのです。

パッケージありきの商談でも、カスタマイズの重さによって、金額や納期が決まります。
本体価格の、10倍以上になることさえあるのです。

それでも、パッケージはテーラーメイドよりも安いのでしょうか?

実は、そうとは言えません。
パッケージのカスタマイズであれ、何であれ、システム開発は、30機能を超えた辺りから、大プロジェクトになってきます。

人間のコミュニケーションを考えてみてください。
2人の人間が、コミュニケーションをとるのに比べて、5人の人間が、コミュニケーションをとるのには、10倍の力が必要です。

それは、プログラムも同じです。
10機能くらいであれば、少人数のプログラマだけで、短期間で、設計も開発もできるのですが、50機能、100機能となれば、何十人月といった工数が必要になってくるのです。

これは、プログラム間のコミュニケーションの整合性をとるために、大きな力が必要となるからなのです。
加えて、開発以外のマネジメント、人と人のコミュニケーションのための時間も、大幅に増えます。
正直、システム開発に慣れていなかったり、専任の情報システム担当者がいらっしゃらないお客様に、最初から、大きなテーラーメイドのシステム開発をするのはお勧めしません。

同様に、パッケージのカスタマイズも、30以上の機能を変更・追加するということであれば、やはり、お勧めしません。
むしろ、同じ見積金額であれば、パッケージのカスタマイズの方が、テーラーメイドよりもリスクが高くなります。
自宅を作る場合も、何度も作ると、作るコツがわかって、良いものができるというではありませんか。
システム開発も同じです。
小さなものを作ってみて、経験して、初めてわかることがあるのです。

お客様が思うことに、「システム開発会社はプロだから、注文しなくても、かゆい所に手が届くように、教えてくれるはず」というものがあります

確かに、プロフェッショナルとしては理想です。
(わたしもそういう理想のプロのSEになりたいと常々思っています)

しかし、口に出して言わなくても100%理解される、本心を酌んでシステムを作ってくれる、そのような、システム会社を求めるのは、ギャンブルに近いと思います。


《システム開発を成功させる方法》

鉄則 その1.システム開発は小さく始める。機能は30以下。

執筆者: 杉山 淳子

株式会社アイロベックス 代表取締役社長
SEとして26年のキャリアを持つ。 SEという職業を誇りに思い、心から愛している。
今の願いは、「リスペクトカンパニー」  一流のプロフェッショナルにみんなを育てること。
社長のブログ掲載中> http://blog.livedoor.jp/ilovex_sugiyama/

お問合せ電話番号:03-3232-2525(平日9:00縲鰀19:00)小冊子 [ トホホのシステム開発 ]ご予約受付中!
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