(ある意味フェイルセーフ)
手元にある USB機器のコネクタを見てみよう。
電気信号の流れる端子は4つあるのだけど、
うち、両端の2つは中の2つに比べて、端子が長くなっている。
この物理的な特徴のせいで、実際にUSB機器を挿すときは
2つの端子は最初に接触するし、また抜くときには最後まで接触している。
実はこの2つは電源に関わる端子なのだ。
USB機器の中には単独で電源を持たず USBケーブルから給電される
いわゆるバスパワーというタイプの機器がある。
このタイプの機器を使う場合も、このコネクタの両端が長いおかげで、
プラグアンドプレイで USB内部の機器と電気的な信号をやり取りする前に
給電が正しくできる可能性が高まるようになっているのだ。
こういった仕組みは、USB機器以外でも、例えば (mini)SD の端子なんかでも見られる。
身近な機器(規格)のちょっとした工夫、見逃してしまいがちなのだけど、
ちょっと気を受けて見直してみると、細かい心配りのあるものとそうでないものに
思い当たったりするかも。