2007.05.05

「プログラミング言語を学ぶ」とは

「プログラミング言語を学ぶ」とはどういうことでしょうか?
単に文法や記法を学ぶことでしょうか?
または、その言語特有のテクニックを学ぶことでしょうか?

確かに、文法や記法、プログラミングのテクニックを学ぶことも、
プログラミング言語を学ぶことには違いないかと思います。
初めてプログラミングを勉強する場合は、
文法や記法、プログラミング作法を学ぶことは大切なことです。

では、その段階を終えてしまった人はどうでしょうか?
少し乱暴な言い方かもしれませんが、
文法や記法、プログラミングのテクニックは、
仕事などを通して他のプログラミング言語を使用した経験さえあれば、
新しいプログラミング言語であっても、
仕事などで、それを利用しているうちに、
ある程度のレベルまでは、簡単に身につけることができるでしょう。

はたして、それでそのプログラミング言語を学んだと言えるのでしょうか?

最近読んだ本に書いてあったのですが、
「新しいプログラミング言語を学ぶということは、
単に新しい文法や記法を学ぶことではなく、
プログラミング言語を通じてその背景に触れ、
自分の考えを広げることにもつながる」と。
確かにそのとおりだと思いました。

そのプログラミング言語がなぜ生まれたのか、
何を目的としているのか、何ができるのか、
そして、これからどうなっていくのかなど、
単なる文法や記法、プログラミングのテクニックだけでなく、
そのプログラミング言語の思想について学んでこそ、
本当の意味で「プログラミング言語を学ぶ」ということなのだと思います。
その上で、文法や記法、プログラミングのテクニックを学ぶのです。

私は、「プログラミング言語を学ぶ」場合には、
そのプログラミング言語の思想について学ぶことを強くお勧めします。
なぜならば、そこからは単なる文法や記法を学んだだけでは、
得られない多くのことを学べるからです。
そして、今まで学んできた他のプログラミング言語からは得られなかった
新たなインスピレーションを得ることもできるからです。
そのインスピレーションは、今まで学んできた他のプログラミング言語にも
生かすことができるかと思います。
逆に、今まで学んできた他のプログラミング言語で培ってきたものは、
必ず新しいプログラミング言語を学ぶ際に役に立ちます。

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

photo
ilovexbiz