ご提案のポイント「そのシステムを何人がどこで使うのか?」
X-Motion社様向け資金繰りシミュレーションシステム
ご提案にあたりシステムの大きさを決める大事な要素、ユーザー数と規模を考えます。
現状のシステム
X-Motion社では、A社の会計システムパッケージを使っています。
販売管理はB社にオーダーメイドしてもらったシステムで、データベースORACLE上で動いています。
販売管理から会計システムへのデータの受け渡しは、CSV(テキストファイル)で行っています。
また、これ以外に勤怠管理はSQLServerで動くパッケージをカスタマイズして使い、
営業で使う営業支援管理はASPでパッケージを利用しています。
人数・規模に合わせたご提案
システム開発10の約束 | 仕事の進め方 | 成功に導くWBS
1人でお使いなのであれば、Excelで楽々開発というやり方があります。
とにかくまず、安く簡単に作ってみようという案となります。
経理課長が個人のPCでExcelを使って資金繰りをシミュレーションできることを目指します。
すべての情報の中で最も予測確度が低そうなものはf.の営業支援のデータです。
そこで、入金のシミュレーションは、f.を除いて行うような形で考えました。
資金繰りExcelに集める情報の中からCSV出力が用意されていない「販売管理データ」と「勤怠データ」からのCSV出力は2本のプログラムを作ることにします。
次に、各システムからの連動ではなく、入出金データを任意に登録できる「その他購買データ」をExcelシートに入力してもらうことにしました。
各CSVデータは、必要になったとき、個別に各システムから手作業で経理課長のPCのフォルダに入れてもらうことにします。
経理課長のPCで動く資金繰りシミュレーションExcelマクロを作成することにします。
このExcelマクロには以下の機能をもつことにします。
- 各CSVデータを同Excelにシートとして取り込みます。
- 会計データの入出金明細には、シート上から毎月の固定費かどうかのチェックを付けることができます。
- 毎月の固定費用予測は、自動コピーして何か月分も作成できるようにします。
- 残高年月日、現預金残高合計、シミュレーション範囲期間を登録して実行ボタンを押すとすべてのシートを入出金予測データとして1つのシートに取り込み資金繰り予測を行います。
見積前提条件
・データベースは使用しないものとします。
※お客様のPCにはMicrosoft Office Excel がセットアップされている必要があります。
※各PCは現存のものを使用するものとしています。
※納品、セットアップ費用、運用説明費用はすべて含まれております。
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将来的にユーザーがどんどん増えていかない場合には、Accessも使い勝手が良いツールです。
ポイントは、専用データベースを持つことです。件数、同時使用人数によってMicrosoft Office Access(以降Accessと表記), SQLServer‥と選択肢が変わります。
資金繰りシステムとして手作業をなるべく少なくしてミスを排除したシステムを作成します。
経理課の複数担当者が分担で作業ができること、各自が任意に自分の担当した分の資金繰りをシミュレーションできることを目指します。
また、現預金残高を1つでシミュレーションするのではなく、各預金口座ごとにもシミュレーションできるようにします。
f.の営業支援のデータは、自動ではなく画面指示で確度を指定して(例えば確度がAのみ)取り込みします。
他の各システムからのデータは資金繰りデータベースに夜間バッチで自動で取り込んでおきます。
取引先マスタを持ち、入金日、出金日が土日祝日になった場合の正しい予測日計算を行います。
出金データを銀行口座ごとに出力し、残高のチェックを行うことができます。
その他購買データh.は、Accessで作成したフォーム(画面)から手入力することにします。
★Excelシート入力よりも、1件1件の入力はしやすくなり、複数のスタッフが同時に使うことができます。
資金繰りシミュレーションはAccessを用いて入力、参照、照会、帳票出力(Excel)を可能にします。
Accessのシステムのメニュー構成は以下となります。
・ログイン+メニュー | 20,000円 |
・その他購買データ登録 | 120,000円 |
・営業見込みデータ取り込み | 80,000円 |
・固定費用登録 | 120,000円 |
・科目別例外データ指示登録 | 60,000円 |
・資金繰りシミュレーション口座別チェック | 180,000円 |
・スタッフマスタ登録(このシステムを使う経理課職員を登録する) | 10,000円 |
・対象勘定科目登録 | 10,000円 |
・銀行営業カレンダー登録 | 10,000円 |
・取引先マスタ登録 | 10,000円 |
計 | 620,000円 |
見積前提条件
・データベースはSQLServer2005ExpressEdition(無償版) を使用するものとしています。
※お客様のPCにはMicrosoft Office Excel がセットアップされている必要があります。
・お客様でAccessの開発をしない場合Accessは通常、必須とはなりません。
・他システムからの自動連動には、他システム開発会社とのお打合せが別途必要になります。
※Windowsサーバー、各PCは現存のものを使用するものとしています。
※納品、セットアップ費用、運用説明費用(1日)はすべて含まれております。
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ここまで来ると、細かな設計図をきちんと作る必要があります。
総額は高くなりますが、使用人数が増えれば増えるほど、一人当たりのシステムコストは安くなります。
この提案のポイントは、専用データベースを持つことだけでなく、システムをWeb化することです。
実は事業所が全国や世界中の複数の場所に分かれていて、全社の科目別資金を確認できるだけでなく、事業所別の管理をしたいといった要望にこたえ、スケーラビティを実現します。
そのため、経理課の複数担当者が分担で作業ができるだけでなく、多言語対応、多通貨に対応します。(言語は、日本語・中国語・英語)
スタッフ別権限、役職別権限を持ち、各画面、機能に権限を細かく設定しています。
他の各システムからのデータはWebServiceを作成することでリアルタイムに連携します。
取引先マスタを持ち、入金日、出金日が土日祝日になった場合の正しい予測日計算を行います。
出金データを銀行口座ごとに出力し、残高のチェックを行うことができます。
その他購買データは、Web上でどの事業所からも手入力できるようにします。
★また、Excelシートからのアップロードによる一括取り入れもできるようにしました。
資金繰りシミュレーションもWebから指示、照会が可能となり、帳票出力(Excel)はダウンロードで行い、グラフも表現されます。
Webシステムのシステムのメニュー構成は以下となります。
・ログイン+メニュー | 150,000円 |
・その他購買データ登録 | 280,000円 |
・営業見込みデータ取り込み | 200,000円 |
・固定費用登録 | 320,000円 |
・科目別例外データ指示登録 | 260,000円 |
・資金繰りシミュレーション口座別チェック | 400,000円 |
・スタッフマスタ登録(このシステムを使う経理課職員を登録する) | 40,000円 |
・対象勘定科目登録 | 40,000円 |
・銀行営業カレンダー登録 | 40,000円 |
・取引先マスタ登録 | 40,000円 |
・多言語対応マスタ登録 | 40,000円 |
・ユーザーマスタ登録 | 40,000円 |
・プログラム機能登録 | 40,000円 |
・プログラム権限マスタ登録 | 40,000円 |
・Webサービスプログラム作成 | 1,600,000円 |
計 | 3,530,000円 |
見積前提条件
・データベースはSQLServer2005 StandardEditionを使用するものとしています。
・お客様のPCにはMicrosoft Office Excel がセットアップされている必要があります。
・システムの性質上、インターネットVPNが設定されセキュリティで守られる必要があります。
・他システムとのWebService作成には、他システム開発会社とのお打合せが別途必要になります。
※各PCは現存のものを使用するものとしていますがWebサーバーとデータベースサーバーはそれぞれ1台ずつ購入する必要があります。
※納品、セットアップ費用、運用説明費用(1週間程度)はすべて含まれております。
経理課長の話
さまざまなシステムが別々に稼働している。市況が、いつどう変わるか分からない状態において、資金繰りは非常に大事であり会計連動された仕訳のみから資金繰りを行うのでは、遅すぎる。現在、固定費的な出金情報をシミュレーションするのも、その度ごとにExcelに手入力している。資金繰りシミュレーションを行う場合、1日程度がこの工数にとられてしまう。また、営業の案件情報の入金日や金額が不確定なのはしかたがないとしても、何か方法がないだろうか。