アイロベックスのWBSへの取り組み方について。

アイロベックスでのWBSへの取り組み方

WBSガイド設定 システム計画

WBSとは?

「WBS」(Work Breakdown Structure)とは、プロジェクトの進行計画を立てる手法の一つで、作業を細かく分割した、構成図のこと。

プロジェクト全体から作業を各工程別に分け、詳細に洗い出し、
1つ1つの作業ごとの成果物などを定義したものです。

まず、プロジェクト全体を大工程で分けてみます。

1) 計画
2) 要件分析
3) 基本設計
4) 開発
5) テスト
6) 導入

このように分かれます。
さらに、この1つ1つの大工程を中工程に分割します。

例えば 3)基本設計を例にとってみます。

3.1) 画面帳票設計
3.2) DB設計
3.3) 共通部品設計
3.4) プロセス設計
3.5) 外部インターフェイス設計
3.6) 運用設計
3.7) 移行設計
3.8) スケジュール

さらに細かく各作業に詳細化していきます。

例えば 3.2)DB設計を例にとってみます。

3.2) DB設計
3.2.1) 区分・コード設計
3.2.1.1) 区分一覧表
3.2.1.2) コード設計書
3.2.2) テーブル設計
3.2.2.1) テーブル一覧表
3.2.2.2) ER図
3.2.2.3) テーブル定義書
3.2.2.4) データ量分析

そして、作業ごとに作成する成果物を関連付けます。

当社は過去のいくつものシステム構築のプロジェクトの経験から
標準的なWBSを作成しています。

アイロベックスの標準WBS(PDFファイル)

当社のWBSの特徴として、特に各工程の作業が全体の時系列のなかで、
どの時期で実施されるべきかをマークしてあります。

これにより、プロジェクト全体の大きなマイルストーンを一目で
認識、確認出来ることになります。

つまり、WBSはプロジェクトを全体としてざっくりも、そして細かく詳細に
も確認できるツールということになります。

WBSの作成は、プロジェクト管理全体の基盤となる作業です。

WBSを作成して見積された工数が、進捗管理や要員計画を作成する上で
最も重要な基本的なデータとなるからです。

当社では、標準WBSをもとに、各プロジェクトによっては不要な工程を削除し、
重要な工程では、各作業をさらに最小単位まで詳細化していきます。

この最小単位を「ワークパッケージ」と呼びます。
ワークパッケージごとに、作業担当者、予定工数などを定義していくのです。

どんな作業があるのか?誰がその担当なのか?何時それがなされるのか?
を決めることこそがプロジェクト管理の肝であり、WBSの役割の最初の一つというわけです。

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システム開発10の約束システムの見積例仕事の進め方

●プロジェクト管理にWBSが必要な理由とは?

プロジェクトリーダーに質問してみましょう。
「どう、今回のプロジェクト うまく行っているの?」
「いやあ。ぼちぼちです。」

これを聞いて納得する管理者がいるとしたら、困りますね。
(実際には、似たようなやりとりが さまざまな会社で行われていると思います)

プロジェクトリーダが、経験と勘を頼りに、
スケジュールを作成したり、進捗管理を行なったりしているのです。

また、報告も日本人同士の曖昧な口頭でのやりとりは、モノづくりの現場では不適合です。
なぜなら、お互いに自分に良いように解釈するからなのです。

(どう、うまく行っているの?何も聞いていないから、うまく行ってるはずだよな?)
(ま、たぶん、これから頑張ればなんとかなるだろう。今は本当のことを言わないほうがいい)

しかしWBSを義務付けたらどうなるでしょうか?

「木村君、このxxxxのxxxxは、なぜ1週間も遅れているの?
この遅れは全体にどう影響してくるの?」
「はい。それについては、リスケジュールしましたので、こちらをご覧ください。」

ITが企業経営に密接な力を持つようになり、IT開発の遅れやミスが
業績や信用に絶対的な影響を与えるのが現代のマネジメントです。

IT開発を従来のやり方で管理するのは、限界が来ているのです。

言った、言わなかったといった報告の曖昧さの排除だけでなく、
全く経験が通用しないケースが増えてきているのです。

それは、製品の技術の高度化、専門化が進んできたためであったり
新しいビジネスが生まれて育つまでのスピードアップであったり
IT環境の高度化・複雑化、そのうえ、世界的な経済恐慌といった
予想できなかった様々な要因も重なって、プロジェクトそのものに関するリスクが
多様化しているからなのです。

プロジェクトを成功に導くためには、
もちろん、設計力、プログラミング力が必要ですが、
最近、よく言われるようになってきたのは、
プロジェクトのマネジメント能力です。
個々の才能のある人を、どのように扱っていくかということです。
スケジュールの調整を行ったり、コストの管理をしたり、
コミュニケーションを計ったりと、
プロジェクトマネジメントでは、調整しながらプロジェクトを遂行する責務があります。
その能力をより伸ばし、実践していくために、弊社では、WBSの雛形を使っています。

弊社では、システム開発プロジェクトを開始する直前に、
WBSの雛形を元に、そのプロジェクトに最適な、成果物・作業体制・作業内容などを確定します。
全体を網羅した中から、必要な作業を決めていくため漏れがありません。
開発規模や、お客様からのご要望を踏まえ、
プロジェクトマネジメントの知識と、現場の経験を合わせた上で、
最適なものを選択いたします。
プロジェクト開始段階において、このようなことを行っておくことによって、
スケジュール遅延を防いだり、お客様との見解の違いを埋めておくことが出来るのです。

お客様に満足して使っていただけるシステムを、
常に目指して、今後も改良を進めていきます。

お問合せ電話番号:03-6892-2526(平日10:00-18:00)無料小冊子 [ トホホのシステム開発 ]お申込みはこちらから
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