2006.07.27

WindowsXP標準のファイル暗号化機能

WindowsXPには標準で
『ファイルの内容を暗号化してデータをセキュリティで保護する』
という機能が存在する。(ファイルのプロパティ→『詳細設定』ボタン)

これを利用すると、ファイルが保存される際に、ファイル作成者以外のアカウントでは
読めないように暗号化がされてディスクに保存されるようだ。
このため、そういうファイルは、同じマシンに別アカウントでログインすると読めないし、
暗号化ファイルの入ったフォルダをネットワーク共有にしていても、
暗号化ファイルは他の人からは読めなくなる。
そもフォルダが暗号化されていれば、書き込みもできない。
 
 
持ち運びするようなノートパソコンのセキュリティを考えたりする場合は、
考慮に値する設定だと思う。

ただし、これには欠点があって、再度言うが、
「ファイル作成者以外のアカウントでは読めない」のだ。

例えば、ASP.netの開発や動作確認をノートパソコンでもやっているような場合。
作者はログインアカウントだが、ASP.NETでそのファイルを実行したり
Publishしたりするのは、一般的には別の偽装アカウントになっているはずである。
このため、ASP.net実行時、通常は暗号化ファイルは正しく読むことができない。

よって思うとおりには動作せず、例えば『DEBUG機能が使えません』とか
『WebConfigの構成が間違っています』なぞという、見当違いに関係のない
エラーメッセージを吐いたりすることになる。

他にも、作成者とは異なるアカウントで動作する可能性の高い
タスク関係やサービス関係のファイルにも、この暗号化を使うべきではない。
 
 
まぁ、本人のみが使用するデータや資料、メールだけをノートパソコンで
持ち運ぶような場合は、少し安心度が増すってことなのですが。

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