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システムリフォームを考えると見えてくるもの

現在、このメルマガは、システムリフォームを考えることで、「システム開発をする」ことをもっと注意深く細かく、新たな視点で見直すということを目指しております。

先週まで3回に分けて「システムリフォームを考える」というタイトルで考えを述べてきましたが、この業界に長くいる人であれば「当たり前すぎること」を書いてきたと自覚しています。

しかし、「当たり前」「口に出していうほどのこともない」といった思い込みは、私たちのどんな仕事をも阻害します。

私がこのメルマガで行いたい作業は、1つ1つどんな細かなことも、「本当にそうなのか?」という視点で見直し書き出すことです。

IT業界は常に新しい若い人が新星のように現れる場所でもあります。
しかし、この業界でもやはり経験則が思いのほか役に立ち、思考や決断の軽薄さをカバーしてくれる力となるのです。

「古い時代から同じやり方で仕事をしていること」がいいことなのか悪いことなのか、一概には何とも言えません。

例えば、ある会社に長い時間をかけて先人たちが確立した考えや仕組みといったバックボーンがあったとします。

しかし、若い人は自分の仕事環境、周りのわずかな先輩、教えられた(理解できた)数少ない事柄を正として、「なぜ、その方法や仕組みが決められたのか?その仕組みが無かったらどうなのか」を知ることもなく仕事に従事しているという実態もあるからです。

そして、このメルマガでは私の「現在の考え」を提示するつもりですが、分からないことについても、そのまま提示していこうと思っています。

自分は分からないが、他人は知っていること。
自分も分からないし他人も悩んでいること。

以上のような考えの切り分けに、少しでも役に立ってくれたらいいと思うからです。

システムリフォームの観点からシステム開発を考えると見えてくる現在のシステム開発の姿。

それは、システム開発側が仕事を取らんが為に、ユーザーに媚びた

「速く」
「安く」
「なるべく多機能」

を目指したシステム開発なのではないのでしょうか。

この3つを実現しようとし、結果として

「障害なく、安全に動く」
「実際に現場で役に立つ」
「長期的視野で見て安く使い続けることができる」

という、最もユーザーから要望として上がりにくい点が欠落してしまっているのではないのでしょうか。

ところが、後に述べた3つこそが、システムリフォームを考えるときに非常に重要なポイントなのです。

Vol.00179

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2009年02月10日 11:30に投稿されたエントリーのページです。

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