あなたにGWの宿題です。
前回、トータルコストを下げるのにはコツがあるというお話をしました。
連休前なので長い話や細かい話はやめて、技術者・開発者の皆さんに休みの間に、時間があったら考えていただきたいことがあるのです。
それは、システム開発の工程の割合をどのように考えているのか?ということです。
というのは、トータルコストと言ったとき、どうしても若いころの自分の失敗について考えてしまうからです。
わたしがSEになった当時に、漠然と考えていた工程別コストの内訳は、すべてを100とすると、
・客先での打ち合わせと外部設計 10
・内部設計 5
・開発(プログラム作成とテスト) 83
・納品 2
こんなイメージでした。
「客先にシステムを納品したら終わり」と頭の中ではイメージしていたのです。
それがどんなに浅はかな考えだったのかは今は理解できます。
なぜなら、経験上、プログラム10本以内の小さな処理だったり現在のシステムの焼き直しであったり、トラブルが起きることの少ないシステムでない限り、イメージ通りにシステム納品が終わったことは実は一度もなかったのです。
現在のわたしのイメージは(もちろんシステム機能の多さにもよりますが)
・客先での打ち合わせと外部設計 20
・内部設計 20
・開発(プログラム作成とテスト) 50
・納品 10
これでも納品に関する工数はまだまだ少ないと感じますし、開発の割合はもっともっと少なくしたいところです。
しかも、これには定期保守に入ってからの工数を含んでいません。
5年先までを考えたシステムであれば、当然、5年間の保守工数が入ってくるので全く違う割合になります。
どうでしょうか?
あなたが考えているコストの割合を今一度考えてみてください。
Vol.00189