CMS[コンテンツ・マネジメント・システム]って、一般の人は知らない言葉だとばかり思っていました。
でも最近はSEOくらい有名になってきたようです。
ホームページのお問い合わせで、一般の方からいきなり「CMSでホームページを作りかえたい」などと言われて、びっくりすることも無くなってきました。
ただし、こういった言葉って、CRM[顧客関係管理システム]でも CMS[コンテンツ・マネジメント・システム]でも SaaS[Software as a Service]でもある意味ベンダー(ソフト提供)側が都合がいいように使っている場合もあるんですよね。非常に残念だけど・・・・。
当社だってそういう気持ちが分からなくもない。
だからこそ、「お客さまに説明するとき」「質問を受けたとき」など表現の仕方がものすごく難しいと思いますね。
CMSを説明するとしたら、なんて答えましょうか。
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ホームページは、デジタルであるというだけでチラシみたいなものです。
チラシのデザインやイラストを変更するとしたら、絵や写真だけでなくもう一度、文章も入力し直して、チェックし直す必要があります。
でも、素人が触るとデザインがズレたりミスプリントされたりする恐れがあります。
そこで、文章(テキスト)がすべて分類されてデータベースという戸棚に入っていたらどうでしょう。
デザインを変えてもズレやミスプリントもなく、そのままの品質が保てるとしたら。
デザインを変えること、新しいサイトを作って複数の場所から情報を流すことが容易にできるようになります。
これにプラスして、承認権限を付けたり、予約公開をしたりすることもできるようにもなります。
コンテンツ(ホームページに載せる記事や企画のことです)を管理できるからコンテンツマネジメントシステムというのです。
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こんな感じでしょうか。
今、楽だなあと思うのは、「ブログ」がノーマルな知識になってきたことですね。
当社にとって(自社の宣伝で申し訳ない)CMSを説明するのはSix Apart(シックスアパート社)のMovable Typeの応用力を説明することとイコールなので、ブログから話を膨らませていくとわりと理解してもらえるようです。
ブログを知らない、分からない人は、むしろHTMLという言葉さえ分かってくれないので、どうしましょうか。
ExcelやWordを覚えるくらい、もしくはもっと簡単にホームページの記事の追加や更新が自社でできます、とでも言うしかないかも・・・。
それから、情報リテラシーが低い人たちに多いのが「ブログって日記でしょ」というもの。
ブログ=日記=せいぜい使えても“社長の日記”=自分の会社のホームページには関係ない。
3年くらい前だとこういう人が多かったのですが、さすがに減りました。
今や、様々な会社がいろいろなCMSを販売しています。
そこで、コンテンツマネジメントシステムを採用する最低限の条件です。
それは、汎用的なデータベースを利用していること(もしくは、できること)。
データベースのどこに何が登録されるかが公開されていることです。
お勧めはOracle、SQL Server、MySQL、PostgreSQLのいずれかのデータベースです。
どんなに安くて便利でも、もしこれら以外のデータベースを使っているとしたら、特に自社開発の・・・だったとしたら、やはりCMSを開発した会社の手の中で言われるがままにホームページなりサイトを作っていくしかありません。
運用費だけでなく将来の作りかえのコストを考えたら、最低限の条件はデータベースだと思います。
ちなみに、フリーでも有料でも有名ブログサイトは、大抵がMT(Movable Type)形式でデータをダウンロードして他のブログに引越しできるようです。
そういった面でMovable Typeはお勧めです。
Vol.00194