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完全に趣味の話

私の最大の趣味は漫画絵を描くことなのですが
ここ最近は疲れ+色々で、帰宅!即寝!という日々が続いており、
全く絵を描けてませんでした。

そういったイマジネーションやフィーリングが重要なものは、
えてしてメンタル面が大きく影響してくるのですが、
とてもショッキングな事実を先日知りました。

日曜、久しぶりに絵を描き、ネット上の絵師仲間と見せ合いをしていた時の事。

「何かキャラが活き活きしてないね」

!!!!!!!!!!!

単なるブランクで、思ったように描けなかったというのもあると思うのですが、
メンタル面が、そのまま絵に出てしまったようです。

こうなってくると趣味どころではありません。
必死に描き続け、何とか見れる程度まで復活はしたものの、
やはり最後まで引きずった絵柄となりました。

趣味を満喫したくとも、満喫出来ない状況・・・・何とか打破せねばなりませんね。

はい

本日もやって参りました。怪談TIME。
稚拙な文章といえど、意欲は一級品。差し引き三流の掛端です。

本日はどんなお話をさせて頂きましょうか。
私自身、実際に幽霊や心霊現象に遭遇した事が無いので、
実体験ネタはありませんので…。

今回は、怪談というより不思議なお話…。




私は、東北生まれ東北育ちでして
ちょくちょく東北の旅館に泊まったり、父母の実家へ行ったりしてるのですが、
旅館に泊まったりすると、自然と知らない人と仲良くなったりするものですよね。

以前聞いた話。
某旅館に家族で泊まりに行き、夜中に大浴場に行ったときの事なのですが
若干頭が薄い中年の男性が、洗い場で体を洗っていました。
私もさっさと体を洗って温まろうと思っていたので、日に3度目にもなろうかという入浴、
さほど念入りに洗うわけでもなく、軽く拭き取る程度で温泉に浸かりました。

深夜に男2人、特に黙っている理由も無かったので
「どちらからいらしたんですか?」と聞いてみたところ
「○○から湯に浸かりにねぇ。貴方はどこから?」と、中々気さくな方で…。

どうやら、地元とまではいかないが、大分近くの町から足を運んできたようです。
もともとリウマチやら神経痛やらに効能があるお湯なので、
高齢の方にも人気の温泉らしいのです。

何やら話が弾んできました。
段々と話は他愛も無い自慢話や、愚痴に近いような話にまで発展してきました。

「そういやあんた、タカキって知ってるかい?」
「タカキ?」
「多香木、っていう漢字で書くんだ、怖い話だよ」

どうやら男性は私を怖がらせたいようなのですが、
申し訳無くも私は大の怪談好き。狼の群れに子羊を投げ込んだようなもの。

「どんな話ですか?そういうの大好きですよ!」

男性は、なーんだという風のつまらなそうな表情をしたが、
私の熱意に負けて話すしかなかったようでした(笑)



何でも、今は在るかは分からないが
その男性が住んでいる家から、車で十数分も行くと
大して広くない場所に、やたらと木が密集している場所があったらしい。

そこ以外は木が無いのかというと、そういうわけでもなく
何しろ自由に歩けない程密集していたそうです。

森林浴をした事がある人は分かると思いますが
森や林は、そこに生えてる木によって微妙に香りが異なります。
白樺は白樺の香りがあり、杉は杉の、銀杏は銀杏の香りがあります。

もちろん、ここは東北。
自然に関しては、私如きなど到底及ばぬ人が沢山いるわけですが、
何でも、そこだけは様々な香りがするそうなのです。
そこに生えてる木は、別に強い香りを放つ木があるわけではなく、
ごく一般的な雑木が集まっているだけ。
そして面白いことに、自分が想像した香りがするそうなのです。
杉と思えば杉の、松と思えば松の香りが。
それで、地元の人は「様々な香りがする木」という意味で、
その場所を「多香木の山」と呼んでいたそうです。




そこまで話を聞いて「不思議ですけど、どこが怖い話なんですか?」と聞いてみたところ。

何故か、そこに入っても「」が無いのだという。

はて?

通常なら多少なりとも風がふいていれば、
枝や葉が擦れ合い波のような音が聞こえるはずですが、全く聞こえないという。
でも、少し遠くを走る車の音や、一緒に入った友人の話し声は聞こえるそうです。

木は揺れているが音が聞こえない。

「実際そこ行ってみないと、どれだけ怖いかか分からないよ。」




話を聞く限りで、全く怖くは無いのですが、
想像してみると、怖いような、そうでもないような…。

実際行ってみないと、その怖さは分からないのでしょう。

非常に気になるお話です。
ちょっとだけ、「まつやに」や「ぎんなん」の香りに包まれたら大変だ!
とか思って、一人心の中で微笑してたりしました。

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