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開発環境と本番環境の違いに注目する・・・小さなテストを行う

NHK土曜ドラマ「監査法人」とうとう、終わってしまいましたね。
弊社が、プレシャス・ドーナツの本社として撮影現場を提供していたのにはお気づきだったでしょうか。
ロケ場所提供者の役得として、わたしの机の上にはイケメン「塚本高史」さんのサインと自筆の似顔絵があります。

さて、このドラマ「会計士の監査は正しいことが求められる。
しかし、正しい監査は会社を再生させることが目的であるべきだ」といった結論で終幕を迎えました。

零細企業ですが、企業の経営を行っている者として心に残ることが多くあったドラマでした。
きっと再放送があると思いますので、ご覧になることをお勧めします。

さて、既に何度も語っていることですが当社の開発形態は、受託請負の形をとっています。
つまり、プログラミング、テストといった開発中は社内でずっと作業をすることになります。

これが原因で、開発環境と本番環境の違いに気づかないリスクが生まれてくるわけです。

お客さまの運用環境、つまり、

1)サーバーの性能、容量
2)クライアントPCの性能、容量、OS
3)ネットワークの速度
4)最大データ件数
5)同時使用人数
6)同時実行機能
7)バッチの許容時間

こういったものに関して、SEが最初に調査し、シミュレーションしておく必要があるわけです。

ところが

・SEが若く想定が不足している
・現場が遠い
・正しい情報の確認ができていない

このような場合に、「1+1=2」と動くように作ったのだがそれだけでは現場不適応が生じてしまう。
つまり、「遅すぎる」「動かない」といったことになってしまうんですね。

もちろん、遅すぎるのはバグと認識しています。
ただし、「何をもって」遅いというのか?という問題がつきまとうわけです。

上記に書いた 1)~ 7)の中で、何かこれまでの開発案件と違うものがあれば必ず、小さなテストを行って時間感覚の確認を行うことをお勧めします。

確認を行うのは要件定義終了後、基本設計の途中くらいまでがリミットでしょう。

基本設計終了後に「実は時間がかかりすぎます」といった発言はNGです。

時間がかかるという問題については、別途さまざまな解決策もありますのでまたいずれ紹介することにしましょう。

Vol.00153

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2008年07月23日 11:30に投稿されたエントリーのページです。

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