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レジのレシートで気がついたこと

先週の続きです。
今回も私のシステム設計の出発地点をお話したいと思います。

「コンピュータが無いときに人はどうやって業務を遂行していたのか?」
「コンピュータが壊れたらこの会社はどうやって業務を遂行するのか?」ということを考え始めたときに、様々なことに気がつき始めました。

その1つの例が、レジのレシートです。

現在のレジの多くはオンラインでリアルタイムにサーバーにレジデータが保存されますが、中にはオフラインでサーバーに繋がっていないレジもあります。

そのようなネットワークに繋がっていないレジを使用している小さな商店やレストランを例に考えてみましょう。

レジの計算結果は、レシートに印刷され、お客様に手渡されます。
同時にレジの中には、計算結果のデジタルデータが保存されます。

では、このレジが突然壊れてしまったらこのお店はどうやって業務を遂行するでしょうか?

おそらく電卓などを用いて計算し、レシートは紙に書いてお客様に手渡すでしょう。

しかし、レジが復旧出来ないとしたらそれまでの細かな売上情報のデータはどうなるのでしょうか?

実は、レジのレシートは複写式になっています。
(現在のレジは、複写になっていないものが多いのかもしれませんが・・・)
お客様に手渡したレシートそのままの印字物が内部に保存されています。
つまり、デジタルと紙の両方でデータの保存を行っているのです。

そのため、最悪レジが故障して復旧不可能になっても、複写された紙からデータの復旧が出来るというわけです。

当たり前だけど、素晴らしい。

私にとっては、そんな小さな発見が業務を理解するための1つの入り口でした。

身近な所で小さな発見をすると、次から次へと見えてくるものがありました。

では、企業間の取り引き、つまり B to B の仕組み、また、社内業務ではどうなっているでしょうか?

次回に続きます。

Vol.00173

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2008年12月16日 11:30に投稿されたエントリーのページです。

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