2008.04.17

Visual SourceSafeの最新ファイルの取りこぼしについて

ソフトウェア開発部品質管理チームのブログの第2回目は、
Visual SourceSafeの最新ファイルの取りこぼしについてです。

Visual SourceSafeで最新ファイルを取得しようとすると、
ファイルに変更があるにも関わらず、最新ファイルを取得できないことがあります。

Webで調査したところ、当社以外にも事例があるようです。

この現象は、ローカルファイルと最新ファイルとの比較に、
失敗しているために、起こるのではないかと考えられます。

そこで、品質管理チームでは、Visual SourceSafeのファイルの比較の機能について、
調べてみました。

Visual SourceSafeのファイルの比較方法は、以下の三つから選択することができます。

※MSDN http://msdn2.microsoft.com/ja-jp/library/dcd20758 から引用しました。

○チェックサム
Visual SourceSafeの既定のオプションです。
格納するチェックサムによってローカルコピーとマスタコピーを比較します。
2つのファイルが同じチェックサムの値を持つにも関わらず内容が違っている場合、
このメソッドは稀に失敗します。
このオプションは、ほとんどのチェックに使用できます。

○時刻
日付時刻スタンプを使用して、ローカルコピーとマスタコピーを比較します。
これは最も高速なオプションですが、精度はファイルを使用している
他のコンピュータの時刻と日付の設定に左右されます。
このオプションは、一般に、使用しているネットワークが、
すべてのネットワークコンピュータの同期化をサポートしている場合に使用します。
時刻を比較する実際の方法は、初期化変数の設定によって異なります。

○内容
ローカルファイルの内容全体をデータベース内のファイルのコピーと比較します。


どの設定で、ファイルを比較するかという設定は、

[ツール]-[オプション]-[Visual SourceSafe オプション]ダイアログ-[ローカルファイル]タブの[ファイル比較(F)]

から設定することが出来ます。

設定が既定のままになっている場合、チェックサムというアルゴリズムを使用して、ファイルの内容を比較するのですが、
そのチェックサムというアルゴリズムは、信頼性が低いようです。

※参考…チェックサムとはhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%83%A0
上記のMSDNサイトから引用した中にもあるように、
チェックサムで比較を行うと、稀に失敗することがあるようです。

そのため、品質管理チームでは、Visual SourceSafeのファイルの比較方法を既定のままにせず、
必ず「内容」に設定するように、規定することにしました。

品質管理チームは、このような注意点も含めた、Visual SourceSafeの手順書を作成し、運用しています。

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