明けましておめでとうございます。
すでに10日以上過ぎてしまいましたが、2009年初のメルマガとなります。
本年もよろしくお願い申し上げます。
多くの企業の方々からシステムのご相談を受けていると、「今あるシステムを直したい。拡張したい」という件をよく伺います。
そして、「現在使用しているシステムを作った会社がもう存在しない」「現在のシステムを作った会社と付き合いがない」会社が存在していても、「担当者が辞めたため、保守出来ないと言われた」というご相談が思いの外多いのです。
そこで、これから数回を「システムリフォーム」と題して、リフォームの視点からシステム開発を見直そうと思います。
これからシステム開発を依頼する方々も、システムのリフォームを行うときのことを考えて、知識として知っておくと良いかと思います。
システム開発に携わる方々には、非常に重要なテーマです。
現在システムを運用保守していらっしゃる方々に、何かヒントを掴んでいただくのも今回のテーマの狙いです。
また、このテーマを執筆することで、過去の経験や知識を整理して自分も何かを再発見してみたいという身勝手な考えもございます。
では早速ですが本題です。
システムをどこかの会社に依頼して作ってもらった、動いている、しかし修正や追加が出来ない。
どこの会社にどう頼んでいいのかわからない。
違う会社に頼んだら、とんでもない金額を請求された。
以上のような場合に、最低限必要なことは、以下の項目を確認することになります。
1)そのシステムが動く(動いている)オペレーティングシステム(OS)を確認する。
例:WindowsXP,WindowsServer2003,Linux など
2)プログラミング言語またはツールを確認する。
例:Java,VB,VB.NET,PHP,Perl など
3)データベース使用の有無とデータベース製品名を確認する。
例:使用無 テキストのみ、またはExcel など使用有 Oracle,SQLServer,MySQL など(出来れば細かくバージョンまで確認する。)
4)ミドルウエアと呼ばれる製品を使っているか、否か。使っていればその製品名とバージョンを確認する。
2)のプログラミング言語には2種類あります。
1つはソースがありコンパイルしてオブジェクトを作る形式のもの。
もう1つはインタプリタと呼ばれる、ソースがそのままで実行出来る形式のものです。
言語がコンパイル形式の場合、最新の(つまり、今動いているオブジェクトを作った)ソースがどこに保存されているのかということも非常に重要です。
ドキュメントがある、無いという前に、まず以上の情報をきちんと把握する必要があります。
そして、「2)プログラミング言語またはツールを確認する」がコンパイル形式の言語であり、ソースが無い、もしくは、どれが最新かわからないといった場合はシステムリフォーム出来る可能性は低くなってしまいます。
だからこそ、開発会社はソース管理をきちんとすることが、リフォームに向けての1番大事な仕事といえます。
最後にユーザーと開発者へ質問です。
ユーザーへの質問:開発会社任せではなく、きちんと1)から4)を書面で管理・保存していますか?
開発者への質問:ソースが現在のシステムにおける最新のものであると100%保証出来ますか?
Vol.00175