出来上がっている画面から入力してデータを作成する場合、
皆さんはどのような値を実際に入力しているでしょうか。
簡単に「あああ」や、親切な人であれば「自分の名前」を入力したり
している人が多いように思います。
もちろん、桁数チェックで最大桁数入力したり、
限界値や境界値を調べたりする際には当てはまらないのですが、
特に、仕様書の内容に沿った内容をチェックする場合、
私はテスト効率が上がるよう入力値に工夫しています。
例えば、以下のような帳票出力条件があったとします。
『契約テーブル.増減区分が"10"(新規獲得物件) or "60"(移管獲得)且つ、契約テーブル.契約承認フラグ="1"のものを対象とする』
まずは、この条件から考えられる組み合わせを全て洗い出し、
この条件を満たさないパターンも含め、全てのパターン数のデータを作成します。
それらのデータを画面から入力する時に、
『10かつ承認F=1』『10かつ承認F=0』のようにそのデータがどのような条件かがわかるように入力し更新します。
注意するのは項目選びで、帳票に表示される項目に登録する事がポイントです。
テストなので、その項目が「商品名」でも構いません。
商品名だから必ずしも商品らしい名称を入れなければないという訳ではありませんので。
このようにすれば、出力した時にわざわざDBを見て、
どのような条件で作成したデータかを探す手間が省けます。
帳票でも役立ちますが、検索画面のテストを行う際にも効力が発揮されます。
また、入力画面で登録パターンを確認する時にも何でも使えます。
システムが複雑になるにつれてテスト項目も多くなっていきますが、
少しの工夫が後になって楽にテストを行えるようになるのではないかと思います。