今週のアイロベックス

とほほな話

最近のTV番組で、歴史上の人物に関しての情けない話を紹介するものがありますが、その影響を受けて、私が「とほほ」と思ったことを書きます。

1.言葉

「日本と北朝鮮は国交がないからねぇ」
「コッコウって何ですか?」

上は私と20代前半の人(当社社員ではありません!)との会話です。
国交って言葉、小学生くらいで習ったような。

更に追い討ちをかける出来事が私を襲いました。
下は私と、上の人とはまた別の人(もちろんこの人も社員ではありません!)との会話です。

「殊勝な友達だねぇ」
「シュショウって何?」
「感心なって意味だよ」
「つまり『良い友達』ってことね!」

日本語の表現力という名の風船が、一気にしぼんだ瞬間でした。
日本語には「良い」「悪い」の他にも、色々な言い方があるのです。
とほほ。

2.そんな事してる場合じゃない

養老 孟司さんの『バカの壁』を読んで思いました。
原理主義は歯がゆいです。

戦争に使われたそのお金が回りまわって、もしも海水を真水に変換する研究開発に使われていたら、昨日までに砂漠の緑化は大いに進んでいたでしょう。
もし宇宙関連に使われていたら、今日までに私たち一般庶民も宇宙ステーションの中を闊歩する時代になっていたかも知れません。

彼らの行動全てが無駄だとは言いません。
ただ、「そんな事してる場合じゃない」ことにいつ彼らが気づくのか。
100年先?2000年先?それとも未来永劫気付かない?
きっと気付かないんだろうなー。
そう考えると、私は無性に切なくなるのです。
とほほ。

3.日本人だから

「向こうはアメリカみたいなことするよねー。こっちは日本人なんだから」
ライブドアにニッポン放送株を買収された直後の、フジテレビジョンの方のコメントです。

私も高価な英語教材を売ろうと必死になっているセールスマンには、よく言います。
「英語?必要ないです。自分、日本人っすから。日本から出ませんから」

また、オリンピックなどのスポーツの祭典で、日本選手の大活躍を受けて「同じ日本人として誇りに思う」というのもよく聞かれる台詞です。

すっかり「グローバリゼーション」という言葉が馴染みつつある21世紀において、都合の良いとき、都合の悪いとき、はい、出ました日本人アイデンティティー。
その割には、伝統的な風習(例えば、客を三つ指突いて出迎えるとか)を「今どきそんなことはしないよ」と切り捨てる人がいたりします。

この変わり身の早さも日本人アイデンティティーなのでしょうか。
とほほ。

編集後記

ありがとうございました。
私の周りでも似たような事はたまにあります。ちょっと引いてしまいましたけど。

次号2月28日の担当は新田です。お楽しみに!

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