今週のアイロベックス

日本代表を愛するがゆえに

いよいよ、サッカーWカップ・ドイツ大会もクライマックスに
近づいてきました。
白熱の予選リーグもあっという間に終了し、ついに決勝トーナメントが開始しました。
この記事を書いている間に、ベスト4も出揃いました。
見事、準決勝に進出できたのは、ドイツ、イタリア、ポルトガル、フランスの4ヶ国です。
そして、7月9日には、この4ヶ国の中からFIFAに加盟している
203カ国の頂点が決まります。
どの国が優勝するのか、今から楽しみです。
ちなみに、私の一押しはポルトガルです!!

7月9日を過ぎれば、やっと睡眠不足の日々から解放されます(笑)
(少し寂しい気もしますが。。。)

そんなこんなで、二週間前の神君の記事につづき、
今回の今週のアイロベックスもWカップネタでいかせて頂きます。


さて、Wカップも決勝に向けてどんどん盛り上がってきています。
そんな中、今回は、あえて今大会の日本代表について語らせていただきます。

3戦0勝2敗1分、勝ち点1、得失点差-5、グループリーグF組4位(最下位)

--予選敗退--

皆さんご存知のとおり、これが今大会の日本の成績です。
私は、この結果を見るたびに思います。
「日本の実力はこんなもんだったのか。。。」
「いや、絶対に日本の実力はこんなもんじゃない!!」
「でも、なぜ。。。」

この結果は、非常に残念です。
そして、なぜかすごく虚しい。。。

あきらかに今大会の日本代表は、コンディションが悪かったと思います。
決して本調子ではなかったでしょう。
しかし、プロである以上、コンディションを調整できなかったのは、
許されないことですし、情けないことです。
日本サッカー協会を含め、監督、選手、スタッフ、
日本代表に関わったすべて人の責任でしょう。
本当に、大失敗を演じてしまったといってもよいのではないでしょうか?

それなのにです!!
日本代表の帰国時、また、その後の状況に納得がいきません。
結果を出せなかったんですよ!!
もっと、怒りの声がでてきてもよいのではないでしょうか?
みんな忘れてしまったのでしょうか?
あの屈辱的な結果のことを。。。

フランス大会では、帰国時に城選手が水をかけられるアクシデントがありましたよね?
その行為自体は、決してほめられたことではありません。
でも、それくらい負けたことが悔しかったんですよ。
それが、あのようなかたちとなってあらわれたのだと思います。

なのに今回は、次期監督候補がフライングで発表され、
いつの間にか、日本予選敗退の話題とすり替わってしまっています。
(日本サッカー協会の作戦なのか?)
なんか納得がいきません。

いつまでも敗退の話題を引きずれとはいいませんが、
少し、冷めるのが早すぎやしませんか?
どうも報道の内容が好意的過ぎる!!

確かに、ブラジル戦の最後に中田(英)選手が、ピッチで泣いている姿には、
思わずもらい泣きしそうなくらい、グっときましたよ。
でも、それと同時に3度目のWカップなのだから、チームのコンディションも含め
「もう少しどうにかならなかったのかよ!!」という気持ちも沸いてきました。

それ以上に、納得いかないのがその他の選手です。
ブラジル戦の後半のプレーぶりは、なんだったのでしょうか?
本当にわずかな可能性にかけ、世界チャンピオンに挑んでいる姿だったでしょうか?
本当に全身全霊をかけて戦っていたでしょうか?
試合終了後に、動けなくなるくらい動いていた選手は何人いたのでしょうか?
もちろん、本気でプレーしていなかった選手はいないでしょう。
ただ、あの試合の意味を頭だけでなく、心でもわかって戦っていたのだろうか。。。

中国で行われたアジアカップの時だって。。。
2次予選のアウェーでのバーレーン戦の時だって。。。
死力を尽くして、強い気持ちをもってやっていたじゃないですか。
なぜ、それが本大会でできないのよ。。。

今の日本代表に一番足りないのは、戦うメンタリティだと思います。
フランス大会では、予選敗退が決まっていたにも関わらず、
Wカップ初勝利を目指して、当時の代表は力の限り戦っていたように思えます。
あのゴンこと中山選手は、足を骨折しながらも得点を決めたんですよ!!
技術も経験も昔とは比べものにならないくらい向上したが、
戦うメンタリティが育ってきていないのではないでしょうか?
フランス大会時の代表と、今の代表とが勝負したら
結果はどうなるかわからないですよきっと。

さらに納得いかないのが、ジーコ監督の采配です。
私は、ブラジル戦はメンバをもっと変えてくると思っていました。
FWの巻、玉田はよかったと思います。
MFは、中田(英)、小笠原、稲本、遠藤 or 小野ではなかったのだろうか。
そして、DFは、加地、中澤、坪井、中田(浩)かなと思っていました。
ずっとDFの穴として狙われていたアレックスと、
調子が悪い中村俊輔は、はずすべきだったのではないだろうか。
そして、なぜ巻を途中で交代したのかもわかりません。
まだ、あの選手は動けたし、高さという点でも残しておくべきだったのではないでしょうか?
また、前半を折り返し点をとりにいくところで、
小笠原に代わり、中田(浩)を入れたのも理解できません。

とにかく悔しいです。
4年前、あの仙台スタジアムで味わった虚無感
結局、あれを払拭することは出来なかったのではないでしょうか。
むしろ、あの時以上の。。。
不完全燃焼です!!

と、外野が何を言っても仕方がありません。
実際に、現場にいた人たちに何が起きていたのかなんて、
テレビを見ているだけではわかりません。
きっと、想像を絶するプレッシャーとかもあったのでしょう。
一番辛かったのは、監督、選手だと思います。
「焦り」や、「不安」など、試合を重ねる毎に、
どんどん大きくなっていったことでしょう。

このドイツWカップまでの4年間で日本は、
非常に厳しい現実を突きつけられてきたのではないでしょうか?
そして、さまざまな課題が浮き彫りになってきました。
アジア諸国のレベルアップにより、日本の地位も安泰ではなくなったこと、
まだ、個の力だけでは世界に通用しないことなどです。
そして、4年間の集大成である、この本大会では、
悪い部分だけが露出してしまいました。
それは非常に残念なことです。
ジーコ監督ではないですが、「これがサッカーだ。。。」と、
いった感じでしょうか。

だからこそ、これからの4年間を大事にしてほしいです。
アジアにオーストラリアが加盟し、アジア予選はさらに厳しいものになるでしょう。
さらに、今大会ではアジア勢が、すべて予選敗退したため、出場枠も減ることになるでしょう。
気を抜けば、あっという間にWカップへの出場への道は閉ざされてしまうでしょう。

これからの4年間は、ファンにとっても本当に苦しいものになるのではないでしょうか?
今のままでは、絶対に未来はないような気もします。
だからこそ、日本サッカー協会の頑張りと、選手の頑張りに期待しています。
いつだって、心から日本代表を応援しています。


さて、次期監督は、本当にオシムになるのでしょうか?
ジェフ千葉との問題もあるので、難しいような気もしますが、
やっぱり、少し期待してしまいます。

しかし、4年という歳月は残酷です。
今の日本の主力選手はほとんどが、4年後には30代です。
選手としてはピークを過ぎていることでしょう。
それでも期待したい選手がいます。
それは、小野選手です。
怪我さえなければ、日本最高のプレーヤーのはずなんです。
これからの4年間、何事もなく無事に過ごしてほしいものです。

あとは、アテネオリンピック世代の奮起に期待したいです。
松井、阿部、大久保、田中(達)など、いい選手が揃っています。
アテネには出れませんでしたが、長谷部選手なんかもいいですよね。
実は、アテネ経由南アフリカ行きだったんですよきっと。

私は、松井大輔選手のファンなんで、かなり期待しています。
今大会に選ばれなかったのが残念で仕方がありません。
あのクロアチア戦の後半に、松井選手がいれば状況が打開できたのではと。。。

松井選手は、必ず日本の10番を背負います。
彼しかいないでしょ!!

その下の世代で一押しなのが、
サンフレッチェ広島の前田俊介選手ですかね。
彼は、生粋のストライカーですよ。
早く、Jリーグでもレギュラーを獲得してほしいです。
あとは、名古屋の本田選手なんかもいいですね。

とにかく、日本人のFWが成長する必要があるでしょう。
今のJリーグでは、外国籍のFWの選手が活躍していて、
いまいち、日本人のFWが活躍できていません。
絶対にこのままではダメです。
カズ、中山に続く、日本人FWの成長が急務でしょう!!

あとは、AFCアジアカップで日本のクラブチームが優勝することでしょう。
クラブチームの底上げが、代表チームを強くするのですから。
来年の浦和レッズには期待ですね。
さらに言えば、Jリーグの人気が上がることですかね。
サッカーをもっと日本に根付かせる必要がありますよ。
やはり、サッカーの強い国は、サッカーがその国の文化として深く根付いてますからね。

なんか、すごく長い記事になってしまいましたが、
ここら辺で締めようかと思います。
このままだと、無制限に語り続けてしまいそうなので。。。

編集後記
長いです!
この記事は過去最長記録なのではないでしょうか。
加藤さんのサッカーへの愛が伝わってきますね。

次号7月10日の担当は小佐野です。お楽しみに!

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