今週のアイロベックス

世界一の環境破壊者

あまり知られていない環境問題への最大の原因について、
少々熱く語らせていただきます。

世界一の環境破壊者...それは人間が食肉のために繁殖させた
15億頭を数えるです。

この産業から排出される温室効果ガスの排出量は、
自動車、飛行機 その他全ての世界中の
全交通機関から排出される量よりも多いという話を聞き、
私は驚きました。

飼料作物栽培のための肥料生産、農場での家畜飼育、
その輸送に加え、反芻動物である牛の口から出るメタンガス
(二酸化炭素の23倍の温暖化効果)が地球温暖化の主な原因
として指摘されています。

経済的繁栄や豊かさの象徴、グルメブームなどにより、
世界中の牛肉消費量は年々増加しています。
輸入牛が安いのは、大牧場での大量飼育を効率的に
おこなうしくみが発達したからで、
1960年以来、中南米では、熱帯雨林の25%以上が
牛の放牧地になりました。
これは、アメリカを中心に急速に広まったハンバーガーの
需要を満たすためで、今でも中南米やオーストラリアの森林は
加速度的に大牧場に変わっています。

牧草地の確保だけではなく、
牛は飼育の最終段階では大量の穀物(トウモロコシなど)を与えて太らせます。
(穀物だけでなく成長剤のようなものも与えます。
これが行き過ぎて狂牛病騒動になったり...)
1頭の牛を1kg 太らせるには、飼料9kgが必要になるそうで、
世界の穀物総生産量の3分の1は、
牛や他の家畜動物のために使われているそうです。
その一方では飢えて苦しんでいる人々がいるのも現実です。

地球温暖化問題が深刻化している今、
我々がまず出来る行動として何があるでしょうか?

例えば「冷暖房の温度設定、アイドリングストップ、
レジ袋の節約」等々...よく言われていることです。

これらはとても大事なことで、全世界中の人々の意識、
モラルを変えること以外、もう方法はないのではないかと思いますが、
その一方で、果たして本当に一人ひとりの意識モラルを変えることは出来るのか?
出来たとしても、全人類が節約生活をするだけで、はたして問題が解決するのか?
そう思えないのは私だけでしょうか?

食の問題は、政治、経済、あらゆる産業界への影響も考える必要があります。
恐らく主要輸出国の牛肉産業界の影響力は大きいだろうから、
それが故に温暖化の本当の原因やもっと効果的な対策など、
大々的にニュースに流れることも少ないのではないかと想像してしまいます。

私は最近のグルメブームや、雑誌、TVのグルメ特集などで紹介される
「安くて旨いもの」的な内容に関して、非常に違和感を感じます。

何でもそうですが、うまい話には裏があると思うのは当然のことで、
どこかにその代償がきていることは容易に想像がつくはずです。

旨いものを追求する以前に考えるべきことがあると思います。
金儲けする以前にまさに社会的責任を考える必要があると思います。

ただ旨いから、安いからといって、欲望のまま生活をしてはいけないという
ことも人々の意識モラルに加えるべきだと思います。
またそうならない為の仕組みづくりこそが必要だと思います。

環境問題のほか、人間が肉食に適さない理由、
タンパク質と乳製品の間違えている認識、
食肉用の牛がどれだけ悲惨な状況で飼育され殺されているか...
など、
調べれば調べるほど、ただ旨いからといって、
喜んでハンバーガーや牛丼、焼肉を食べる気にはなりません。

--参考
菜食のススメ

牛が環境への最大の脅威 国連食糧農業機関(FAO)報告より

脱牛肉文明への挑戦(ダイヤモンド社 ジェレミーリフキン著)

編集後記

いつも美味しく頂いてる彼らがまさか地球温暖化の原因だとは正直驚きです。
これからは控えなければなりませんね。 地球のために。

・・・そして、私のお腹周りのために。



次号10月22日の担当は竹原です。お楽しみに!

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