今週のアイロベックス

サブカルチャーと日本

4/16(水)に満を持して発売された、Perfumeのフルアルバム"GAME"なんですが、
恐らくこのアルバムでPerfumeは爆発的な人気を得たと同時に
日本音楽業界で確固たる地位を築いたと言っても過言ではないでしょう。
皆さんもご存知だと思いますが、Perfumeの音楽といえば
軽快な4つ打ちビートに、シーケンスを駆使した打ち込み音、デジタルリズムを駆使し、
80年代ニューヨークアンダーグラウンドダンスミュージックにも精通した音楽だと
私は思っています。

このPerfumeが日本にテクノを広げ、
ダンスミュージックを日本のPOPSとして普遍化しようとしているのです。
要するに今、日本のお茶の間では
このようなサブカル音楽が普通に流れる空間になろうとしています。

そこで、今日は私がお勧めするテクノまたはエレクトロニカを御紹介します。

まずは、外国人アーティストの"AphexTwin"からです。
このお方は知る人ぞ知るイギリスはWarpレーベルの音楽家です。
アルバムにより色は異なるのですが、彼の「AmbientWorks」というアルバムは素晴らしいです。
基本的にテクノというかドラムンベ-スに機械音で脳内を刺激する音楽ですが
中には、クラシックピアノをサンプリングし、ノンビートで打ち込んだ素晴らしい曲もあるのです。
これは一回ハマると抜け出せない中毒性を帯びた音楽です。

続きまして、またまたWarpレーベルから"Boards of Canada"です。
彼らの作品はテクノというかエレクトロニカです。
エレクトロニカというジャンルは、簡単に言うと打ち込み音にブレイクビーツもしくはノンビートで
やわらかい電子音が特徴です。
躍るというよりは、聴きながら情景を創造し、空間世界にトリップするというような音楽です。
この"Boards of Canada"というアーティストは、わざと古いテープエコーなどを利用し、
本来デジタル機材で録音した音楽をわざとビンテージ機材を通して再度録音する手法をとっており
非常に生暖かい音とテープの擦り切れた何ともいえない叙情的な音を醸し出しています。
これは、脳内に美しい絵を創造させる音楽のひとつでもあります。

最後に映画なんですが、「PartyMonster」という4年前ぐらいに出た映画がありまして
その映画はなんといっても音楽が素晴らしい。
映画の内容は、80年代ニューヨークのクラブカルチャーを再現した内容で、
主役は成人したマコーレーカルキン(ホームアローンの男の子)なんです。
この映画のサントラは迷わず買いました。
世の中にテクノが浸透する前のエレクトロクラッシュ
もしくはニューウェーブよりのクラブミュージックです。
ハッキリ言って、これを現在のクラブでかけても間違いなく盛り上がるでしょう。
現役のDJやアーティストも、この80年代に影響を受け、
現代風にリアレンジして作品を作る人も多いのです。
それだけ80年代のクラブシーンは熱かったということです。

長くなりましたが皆さんにも機会があったら是非この80年代のサブカルチャーやテクノ、
ダンスミュージックを体験していただきたいと思います。

編集後記

今回はPerfumeのアルバムがあまりにも良かった為、少々熱く執筆してしまいました。

次号5月7日の担当は軽部です。お楽しみに!

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