今週のアイロベックス

芸術の感じ方

明けましておめでとうございます。
新年一発目の記事なので、今年の抱負だとか、牛についてだとか
お正月の思い出だとかを綴ると見せかけて、
全く関係のない「芸術」に関してお話したいと思います。

12月に新国立美術館へピカソ展を見に行ってきました。
1900年代初頭から50年代ぐらいまでの作品が主でした。
ピカソと言えば目、鼻、口が歪んでいるような、
いかにも「アヴァンギャルド」な絵が印象深いのですが
私は断然初期の青の時代(1901年~1904年)が好きです。
主に人物を描いているのですが
青をベースとし黒、緑などを主体とした全体的に暗い感じの絵で
憂鬱でいて洗練された美しささえ感じます。
特に娼婦の絵は泣きそうになりました。

他の絵はハッキリ言って理解が出来ませんでした。
いわゆる「ピカソと言えば」的な作品のことです。
ただ、色使いに“個”が強く反映されていて非常に印象深かったです。

私は映画や美術や生活から感じたものを音楽として表現し
自己を発散しています。
最近は一人夜な夜なマッキントッシュに向かって曲を淡々と作っています。

RECMAC

他の芸術家達は何を思い表現しているかは分かりませんが
芸術は強く自己を表しエゴを形成していると思います。
要するに人間性が強く反映される最たるものが芸術ではないかと考えます。

芸術は「理解するものではない」と思いました。
私にとってはハッキリ言って、アーティストが何を考え、どんな主義主張を持っているか
そんなものはどうでもよくて、
自分がその作品に触れて何を感じ、どんな世界を広げるかが重要です。
メッセージ性なんて必要ありません。

ただ

「感じろ」

が在るべき姿ではないのか?と私個人は思います。


編集後記

ピカソの初期の絵は後期の「ゲルニカ」などに比べ、同一人物が書いたとは思えないほど繊細で緻密ですよね。
作品の受け取り方は人それぞれだと思います。
これからも色々な音楽を作ってください!
次号1月13日の担当は大島です。お楽しみに!

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