今週のアイロベックス

「急がば回れ」の精神

みなさん、こんにちは。

今回は、仕事をする上で、常に私が心がけていることを紹介させて頂きます。

それは、「急がば回れ」の精神です。

「急がば回れ」とは、危なくて短い道よりも安全で長い道を通った方が速く着くということから、
物事は慌てずに着実に進める方が結果としてうまくいく、ということです。

これは、システム開発に限らず、全ての仕事において大切なことだと思いますが、
今回はシステム開発の現場で時々発生する事象を例にして、
「急がば回れ」の大切さをご紹介しようと思います。

システム開発の現場では、時折次のような出来事が起こります。

ある会社にSEのAさんと、プログラマのBさんがいます。

AさんがBさんにプログラムの修正をお願いする際に、
急いでいるから、出来るだけ早く対応して欲しいと伝えたとします。

するとBさんは、急いで修正しなくては、と焦ってしまい、
プログラムを修正した後に、十分な動作確認を行わないまま、
Aさんにプログラムの修正が完了したと報告してしまうことがあります。

当然、十分な動作確認が行われていないので、
Aさんがテストを行うと、正常に動かない部分が発覚します。

Aさんは、Bさんを呼び出し、動作に異常があることを伝え、
なぜ、自分自身で問題を発見できなかったのか、
なぜ、作業完了と報告してきたのか、
その経緯を確認することになるかと思います。

結果、十分な動作確認を行っていなかったことが発覚し、
Bさんは、Aさんに大目玉を喰らうわけです。
そしてAさんは、Bさんのプログラム修正後に、
再度、動作確認を行う時間を設ける必要が出てくるわけです。

ここで問題なのは、BさんがAさんに依頼された
プログラムの修正作業を早く終わらせることにだけ集中してしまい、
十分な動作確認を行わなかったことです。

Bさんも通常であれば、十分な動作確認を行ったのでしょうが、
Aさんが作業を急がせたことにより、Bさんが焦ってしまい動作確認が疎かになってしまいました。

このような場面は、システム開発の仕事をしている中で何度か遭遇するかと思います。

そんな時こそ、「急がば回れ」です。

目の前の成果を急ぎ過ぎて、
Bさんは、早くプログラムの修正作業を終わらせようと、
動作確認の時間を短縮しました。
そのため、Aさんの確認作業の手間は2倍になり、
最終的には、全体的に大きく時間をロスする結果となりました。

私は、上記のような状況に陥った時こそ、丁寧に動作確認を行います。
それが、結果的に全体的な時間短縮につながるからです。

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