今週のアイロベックス

SAPEUR

こんにちは。管理部の大川です。

今回は、ちょっと落ち込んだときに元気をもらえる写真集の話です。

最近の本屋さんは、出版社やあいうえお順のようにただ並べるのではなく
ひとつのテーマに即して置いてあったり、雑貨があったりとお店のセンスが問われる構成になっている所を数多く見かけるようになりました。

以前住んでいた西荻窪にある今野書店もそんな楽しめるお店の一軒です。
最近そこで見つけた「THE SAPEUR」という本が今のわたしのお気に入りなのです。

SAPEUR(サプール)
度重なる内紛もあり、世界最貧国のひとつと呼ばれるコンゴ共和国。
「平均月収3万円」と言われているその国で収入の何倍もする高級ブランドのスーツに身を包み、街を闊歩する人たちのことです。

成り立ちは諸説ありますが、かつてフランス占領下にあったことが大きく関係しており、その歴史は古く約90年前に始まったとされています。

彼らはただの洒落者集団ではなく徹底した非戦の精神、平和主義、人々に尊厳を持って接するなど、その思想も徹底して継承しているそうです。

その大半は、お世辞にも良い住まいとは言えない家で慎ましく生活していることが多く、厳しい生活の中、懸命に働き週末になるとSAPEURとして変身し街を闊歩するのです。

でもそんな理屈抜きに、まず写真集を開いたときに感じたのはなんて自由でカッコいいんだ!という感動です。アフリカ人独特の色彩感覚と長い手足。
不遇の中でも自分を輝かせることの希望を失わない精神にとても感激しました。

「人生でいちばん大切なことは、どんな困難にあっても笑顔でいることだね。
 かっこいい服装をしてね。
 それがサップというものだよ。」
「女性サプールは男性と同じ着こなしをするの。
 だから男性に劣ることも勝ることもない。
 すべて平等なのよ。」

彼らの勇気をもらえる言葉がここには書かれています。
外面を飾るだけではなく誇りをもって生きる。写真からは彼らのそんな
心意気を感じるのです。

sapeur1.jpg
sapeur2.jpg
☆コンゴで出会った世界一おしゃれなジェントルマン「SAPEUR」

最新の記事

バックナンバー

株式会社アイロベックス
TEL : 03-6892-2526
システム開発や、その他アイロベックスへのお問い合わせこちらから
ページのトップ