
技術者は一般的に能力が高く忍耐強いものです。よほどの科学技術といった難問で無い限り、どんな仕事でもそれなりの結果を出すことが可能です。
ただし、最大5~6人で構成したプロジェクトしか経験のないマネージャーに20人、30人のプロジェクトの遂行はできません。機能数50のプロジェクトしか経験がないマネージャー200もの機能数のプロジェクト運営は難しいでしょう。パソコン2~3台で使うシステムしか作ったことのない技術者に全国に数か所ある支店で100人もの人が使うシステムは想像できないのです。
システム開発の規模は、システム会社を選ぶ際にもっとも重要視しなければいけない点なのです。
データ件数によっては、「選択してはいけないツール」を使ってシステムが作られてしまい、1年もたたず、パフォーマンスが出なくなり作り直しすることになったということは、本当によくある話なのです。
基幹システムの再構築には、5年後に想定される使用人数、データ件数、使い方まで考えられる、基幹システム構築に経験豊かな会社を選ぶべきです。
逆に大規模システムにしか携わったことのない技術者に2~3人で使うシステムを作らせると、オーバースペックな仕様になってコストが桁違いに大きくなってしまうこともあります。