2007.08.06

Excel条件付き書式

Excelを使う上で、セルに条件付き書式を付ける機会は少なくないと思います。
ですが意外と使いどころが難しく、代替案で対処することも。
暫く経って、いざ使おうとした時に「あれ?」なんてことも…。

ここで一度、条件付き書式の方法を再確認しましょう。

条件付き書式は、ある条件を満たした場合に
フォントの色や罫線、セルの背景色や網掛けを自動で行ってくれる機能です。

例えば、家計簿を付けている時、
収入に比べて支出が上回ってしまった場合。
ただ、月の支出を入力しているだけでは一見して判り辛くなってしまいますが、
条件付き書式で「マイナスであったらフォントの色を赤くする」というような
設定をしてあげれば、赤字がはっきりとわかるようになります。

では、実際の設定方法について説明しようと思います。

まず、条件付き書式を設定したいセルを選択します。
もちろん、複数セルに設定したい時は、複数セルを選択します。

選択したらメニューバーにある『書式』をクリックし、
『条件付き書式(D)...』をクリックします。

すると、条件付き書式の設定というポップアップが開かれます。

最初は、『セルの値が』・『次の値の間』・『(空白1)』・『(空白2)』となっています。
この場合、選択したセル内の値が『空白1』と『空白2』の間であった場合に
条件が満たされ、書式が有効になります。
例えば、『セルの値が』・『次の値の間』・『500』・『1000』とした場合、
セル内の値が500~1000であった場合に書式が有効になります。
 ※600~900ではないことに注意
  数値ではなく、平仮名やアルファベットでも範囲を設定できます。
『次の値の間』という所をクリックすると、他にも色んな条件が出てきます。
必要に応じた条件を選択してください。

『セルの値が』という所をクリックすると、『数式が』という条件の開始文が出ます。
ここには、いわゆるIf文のような形で式を入力します。
例えば『=Len(A1)>50』と入力すれば、
『A1のセルに51文字以上入力されていた場合、書式が有効になる』という意味になります。
様々な条件を設定できるので、設定できる条件の幅が広がります。
ただ、その式を入力するのに、ちょっとした知識が必要になるのが難点です。

中央に表示されている『条件が真のときに使用する書式のプレビュー:』
という項目があり、その右側には『AaBbCcYyZz』という文字が出ています。
そこには、実際に条件を満たし書式が有効になった場合、
どのような見た目になるかが表示されます。

さらにその右側には『書式(F)...』というボタンがあります。
このボタンを押すことによって、実際に書式の設定が出来ます。
フォント、罫線、パターンタブを切り替えることによって、
文字の色を変えたり、線を表示したり、背景色を変更したり、
或いは、それらを複合した書式の設定が可能です。
時と場合に応じて、適切な書式を設定しましょう。

『条件付き書式の設定』ポップアップ画面の説明に戻ります。

画面下側に
『追加(A) >>』、『削除(D)...』『OK』『キャンセル』ボタンがあります。
『追加(A) >>』ボタンを押すと、条件付き書式を増やすことができます。
例えば、-5000まではピンク色で、-5001から赤く表示したい。
というように強調や区別に段階を付けたい場合などに便利です。

ただ、ここで注意したいのは、条件1が条件2を内包している場合、
条件2の書式が有効にならないことです。

条件1:100から2000の間
条件2:500から1000の間

とした場合、一つ目の条件は二つ目の条件も含んでしまっています。
こういった場合は、

条件1:500から1000の間
条件2:100から2000の間

としなければなりません。

複数条件を設定したが、条件が必要なくなった場合『削除(D)...』ボタンを押します。
この場合、条件1・2・3を選択して削除出来るので、
必要なくなった条件を選択して削除しましょう。


必要な時には、条件付き書式を使って便利なExcelファイルを作りましょう。

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