ソフトウェア業界で働く人にとって、資格を持っていることは、その人の能力や技術を証明する一つの基準になります。
私がこの記事を執筆している7月はちょうど、多くの情報処理試験の申し込み受付期間です。
情報処理の試験といえば、有名なもののひとつに「基本情報技術者」があります。
基本情報技術者試験では、午前と午後150分ずつ、コンピュータやプログラムに関する知識が問われます。
ここでは、午前問題の勉強方法についてご紹介したいと思います。
私のおすすめは「過去問を繰り返し解く」ということです。
過去問は、よく似た問題が何度も出題されていることが多く、反復して勉強すると必ず効果が出ます。
ただ、午前問題は150分で全80問に解答するという形式なので、知識の理解のほかに「慣れ」も必要です。
そこで、初めは「問題数」や「時間」を少なめに設定して解答していきます。
私がやっていたのは、「20問から毎週5問ずつ増やし、制限時間を1.5倍に設定する」という方法でした。
つまり、
- 第1週は20問で、制限時間30分
- 第2週は25問で、制限時間37分
- 第3週は30問で、制限時間45分
…といったように、1回の過去問演習で解答する問題数と制限時間を徐々に増やしていくことで、本番での「長期戦」に慣れていくことができます。
また、新しい知識を少しずつ吸収することができるので、記憶の定着の面でも効率が良いと思います。
過去問は書店で「紙」としても販売されていますが、最近は参考書の付録として「デジタルデータ」でも売られており、そちらもおすすめです。
ランダムに出題される機能を利用することで、問題の順番どおりに正解を覚えてしまうこともなく、効率的に記憶に残っていきます。
業務に関する知識の整理や目標へのステップなど、資格取得にはそれぞれの人のとらえ方があります。
資格取得を一つのステップとして、ITの知識や技術の習得に励んでいきたいと思います。