2006.11.16

.NET Framework 3.0でWebはより高度に

Microsoftの新OS Windows Vistaの日本語版が完成したと
MSDN FlashというMicrosoftの開発者向けのメールマガジンで発表がありました。
ボリュームライセンスを対象に12月には提供が始まるようです。

Vistaで搭載される新機能の中に.NET Framework3.0(旧名称 WinFX)があります。
これは.NET Framawork2.0からのメジャーバージョンアップで、
初めてクライアントOSにプリインストールされる.NET Frameworkとなります。
.NET Framework3.0は.NET Framework2.0に対して機能拡張を行ったもので、
.NET Framework1.0から.NET Framework2.0へ変わった時のように、
CLR(Common Language Runtime)はバージョンアップせず、2.0のままとなっているため、
.NET Framework2.0で作成したものは基本的に.NET Framework3.0でも動くそうです。

そして.NET Frameworkに組み込まれたものでWebに関係するものがあります。
「Windows Presentation Foundation」と呼ばれるWindows 用のプレゼンテーション サブシステムで
最新のグラフィックスハードウェアを活用したアプリケーションやWebコンテンツを作成することを容易にするものです。
国内でもJTBやワーナーマイカルなど10社が対応を発表しており、
3Dグラフィックスが使用されたリッチコンテンツの提供を予定しています。
(参考記事:http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/10/26/13743.html

このコンテンツは基本的にはWindows Vistaでしか利用できません。
ただし、Windows XPでも.NET Framework3.0再頒布可能パッケージをインストールすれば、動作保証はありませんが利用出来るようになります。
興味のある方は自宅のマシンで試してみてはいかがでしょうか。

今後Webコンテンツの作成はより高度になり、
3Dなど画像処理の技術も必要になって行くと考えられます。
業務でどのように生かせるのかはまだ計り知れませんが、
Windows Vistaが主流になったときに向けて勉強が必要です。

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ikeda