2008.08.04

トレーニングについて

今年も様々な企業に大勢の新入社員が入社してきた思います。
多くの企業で新入社員は数か月間の研修期間をすごしその後OJT
という形で業務に入っていくと思います。
OJTとはご存じのとおりOn the Job Trainingの略であり、
職務遂行を通して育成・指導を行う活動のことです。
成り行きで行う活動ではない事を意識しなければいけません。

ただしプロジェクトを推進する立場からすれば新しい技術を使うとき、
またチームのメンバーがスキルを欠いている場合は常にメンバーの
トレーニングをプロジェクトマネージメントのプロセスとして行う
必要があります。つまりOJTとは新入社員だけのトレーニングではなく
必要であればいつでも・どこでも行われるトレーニングであるといえます。

このトレーニングは必要なので行わなければいけないものであるが、
自己目標や組織としてのキャリアパスと合致しているかは非常に難しい
問題です。特に新入社員のOJTの一環としてプロジェクトに配属された場合、
プロジェクトの都合により思いもよらない業務に携わることも考えられます。
逆に言えばプロジェクトマネージャーはプロジェクトを成功に導くと共に
自社組織の教育プランをも考慮に入れたメンバーの配置を求められる
立場ということになります。

プロジェクトマネージャーという立場はここでも顧客と会社の板挟みに
あうわけです。こんな時に思い出すのはやはり馬場史朗氏の「顧客が51,
会社が49」という言葉ですが、この場合も適用してよいものだろうか?

メンバの配置に関してはそのあたりも考慮してもらいたいものです。

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furugoori