SEに絶対に必要な知識に会計の知識があげられます。
会計に関係するシステム経験のあるプログラマや少し簿記を知っている人は
会計というと仕訳に目がいきがちです。しかしこの本は「SEの」という
タイトルですが別に仕訳など小さな一部分の解説をしているわけではありません。
「基礎から学ぶ」というタイトルどおり会計の基礎から企業として会計を
どのように利用しているかまで幅広く解説してくれており、いちから会計の知識と
考え方を学ぶことが出来ます。
SEでない人でも会計に興味がある方や、これから会計を勉強したい方にも
ぜひおすすめしたい一冊です。
目次を見てもらえばわかるのですがこの本は大きく財務会計編と管理会計編の
2つに分かれて書かれています。財務会計編では「ITにかかわる会計処理」
という章もあり、SEにとって身近な話題として書かれいます。それ以外にもSEに
身近な話題を多く取り入れているために会計が苦手なSEの方でも飽きることなく
読むことが出来ると思います。
また管理会計編まで読み進めば、経営的な観点で会計をどのように使うかということが
学ぶことができます。私の個人的な感想を言えば、この管理会計編がかなり
興味深く読むことができました。
この本を読めば今まで小さな視野でしか会計をみることができなかった人でも
大きな視野で見渡すことができるようになります。
■財務会計編
●第1部 財務会計の原理・原則
財務会計の構造
財務会計のルール
キャッシュ・フロー
簿記
●第2部 ITに関わる会計処理
ソフト製造・購入の会計処理
ソフト販売の会計処理
リースの会計処理
原価計算
●第3部 取引記録と決算
帳簿の体系と作成の流れ
連結決算
会計監査と内部統制
●第4部 会計基準の国際化
国際財務報告基準(IFRS)
■管理会計編
●第1部 投資の意思決定
管理会計の視点
投資の評価
●第2部 短期的意思決定
業務的意思決定
埋没コストと機会コスト
価格戦略
損益分岐点
●第3部 業績評価とBSC
業績評価
バランスト・スコアカード
コスト・マネジメント
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