30代でも読みたい。20代でしなければならない50のこと。
10代の時に読んでおきたい。20代でしなければならない50のこと。
でもやっぱり、20代の間に読んでおきたい。20代でしなければならない50のこと。
著者は、「面接の達人」を始め、多くの著作で有名な中谷彰宏氏。
悩んでいる20代の若者には、ぜひ読んでもらいたい一冊。
本書は、中谷氏自身の人生経験を元に、自分が20代で行っていたことや、今の20代を見て人生の先輩として提言したいことが、50個書いてある本です。
では、どんなことが書いてあるかというと。ここに50個挙げてみます。
- 雑誌の2行の告知に応募する
- 会社の面接に落ちて、個人の面接に通る
- チャンスを逃して後悔する
- 選挙の手伝いをする
- ボツ原稿を捨てない
- 一生続けられることをやる
- 交通事故の適切な処置をする
- できるだけたくさんの国でウンコをする
- 日本語でもいいから、外国人と話す
- 劇場でアルバイトをする
- コンサートのガードマンをする
- 気力をふりしぼるような体験をする
- 不安をたくさん持つ
- 劣等感を大切にする
- 礼儀を覚えるが遠慮はしない
- 自分が礼儀を知らないことを知る
- タダの怖さを知る
- 会いたい人の本を、全部読む
- 質問するために勉強をする
- 堂々と夢を語ろう
- 身のほどをわきまえないようにしよう
- 恥をかいて、敬語を覚える
- 「て言うかぁ・・・」「・・・系」なんて言わない
- 「とりあえず」と言わない
- 語尾上げの言い方をしない
- 「ですから・・・」「だから・・・」と言い訳をしない
- 好きなものは言えるが、仕事を選ばない
- 好きになるのに理由をつけない
- できないことに気づく
- 現場で寝て、現場で起きる
- したいことが今できるなら、準備なんてしない
- 自分にできないことを知る
- 今、理解できない話も聞く
- 意味は勝手に読み違える
- 見向きもされない
- 10年かかるというつもりで、頑張りすぎない
- 一生をかけても完成しないことを始める
- 小さな交通事故に巻き込まれる
- 英語が話せると言い切る
- 東南アジアでアジア英語を覚える
- マイナーな国の言葉を耳で覚える
- ギターのコードを3つ覚える
- 三日坊主をたくさんする
- 一夜漬けをする
- 練習をしないでプレーする
- 女の子の前でカツアゲに遭う
- 地味なことをする
- 高校までの教科書を読みかえす
- 英語で手紙を書く
- 10年後の自分と対話する
これが、しなければならないことなのか?
と、疑問に思う方もいるかもしれません。
これが、著者の本が面白く読み易い理由だと思います。
キャッチコピー的なテキストで興味を湧かせ、テンポの良い文章で、どんどん本の中へ引きずりこんでいきます。
この50の名言の中から、お勧めの3つをピックアップします。
(1)ボツ原稿を捨てない
著者は、ボツ原稿がエネルギー源と言っている。
20代の頃に書いたボツ原稿。注文もないのに書いていたボツ原稿。
昔の自分の頑張りを見て、今の自分に叱咤激励する。
そのために、ボツ原稿を捨てないと言っているのです。
つまり、「注文のない仕事をすることが大事」ということ。
注文が来るようになると、注文のない仕事はしなくなります。
注文がないにも関わらず、努力した成果、
将来、自分の番が回って来た際に備えて努力しておく成果、
この2側面の成果として、
「ボツ原稿」というトロフィーが著者の中では際立っているのです。
(2)できないことに気づく
20代の時は、なんでもできると思う。30代になった時、これしかできないということに気づく。これしかできないというものに出会うために、20代はある。これしかできないというものに出会うために、あっちこっちの壁にぶつかる。
可能性を狭めながら、可能性を高めていく
ちなみに、いま31歳の私も、何事もできると思っています。でも、この「できる」は、可能性を狭めた上での「できる」なのです。
つまり、「できる」には、
「自分でできる」と、「自分ではできないが、他人に頼むことができる」の2つの側面があるということなのです。
この2つの側面を、20代で鍛え、30代で花開かせていくのです。
(3)劣等感を大切にする
劣等感を持っていると、緊張が生まれます。
緊張感は、自分がこういうものをやりたいという目標や夢をもつことで、現状と夢とのギャップに気づき、そのギャップを源泉として、湧き出てくるのです。
そして、その劣等感をバネに、30代で花開く努力を続ける必要があります。
コメントする