理論偏重ではない「使えるコンサルティング」「実効性のある研修」を柱としたコンサルティング・グループ HRインスティテュート社の著作。
「ロジカルシンキング(論理的思考)とは、『わかりやすさ!』である。」と言い切る本書は、一見分かり辛いロジカルシンキングの手法を、具体的な会議事例も含めてご紹介しています。
ロジカルシンキングの3つの思考法である「ゼロベース思考」「フレームワーク思考」「オプション思考」。ロジカルシンキングの3つのツールである「ロジックツリー」「マトリックス」「プロセス」。
こういったキーワードについて学びたい新入社員の方や、就職活動でライバルに差を付けたい就職活動生の方、他にも、ロジカルシンキングの基礎を再び学びたい方まで、幅広い方を対象に、お勧めします!
仕事の中で、「知らない」「わからない」と言ってしまっている方、いませんか?
それは、仮説思考が出来ていない証拠です。
いつも相手の話を、上っ面の浅い回答で満足していませんか?
それは、コンセプト思考が出来ていない証拠です。
これまでのしがらみや習慣・ルールにとらわれて、物事を白紙で見つめ直すことはできますか?
それは、創造思考が出来ていない証拠です。
これら、「仮説思考」「コンセプト思考」「創造思考」のベースには、本書で紹介しているロジカルシンキング=論理的思考が存在します。
ロジカルシンキングとは、聞く立場の人にとって「わかりやすい!」ということ。つまり、「相手の立場を考えた『わかりやすさ!』がある」これが、ロジカルシンキングなのです。
本書において、一番印象に残っているのは、「日本型会議を破壊せよ!」の部分。
ロジカルシンキング文化がない企業は会議が多く、ロジカルシンキング文化がない企業は会議が少ないと紹介されていました。
ロジカルシンキング文化がある企業は会議がすくない。
なぜ、その様なことが可能なのでしょうか?まずは会議の機能を3つに大別してから考えてみましょう。
(1)伝達会議参加
(2)調整会議参加
(3)問題解決会議・決定会議参加
(1)(2)は別名、顔合わせ会議、お喋り会議。
いま直ぐ廃止、もしくは数を減らす方向で検討します。
(3)は各種のテーマ戦略テーマなどについての解決や意思決定をはかる会議です。
会議とは、
参加人数 × 時間 = 会議コスト < 会議成果
いわゆる、顔合わせ会議や、お喋り会議では、会議成果が生じていません。
会議成果がゼロということは、赤字の会議ということになります。
ロジカルシンキング文化がある企業は、こういった無駄を、削減することができるということになります。積極的に必ず身につけたいスキルのひとつです。
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