2007.03.01

定義することの毎日

SEの仕事は、毎日が定義することの連続である

要件を定義する、仕様を定義する、
画面項目を定義する、帳票項目を定義する、データ項目を定義する
テスト項目を定義する、これらの無数の定義をさらにまとめて定義して
・・・・終わりがない定義の連続である

定義することがSEの仕事だと考えると、
定義できない要素に対しては、SEは無力なのだろうか?

確かに、要件や仕様が定義されていなければ、システム開発は不可能である

言語を基礎にして出来上がっていて、
対応する現実が存在するシステム開発の宿命なのかもしれない

「定義」を辞書で引くと・・・
ある概念の内容やある言葉の意味を
他の概念や言葉と区別できるように明確に限定すること。
とあるが、なんだかよく意味がわからない

ようするに定義するということは、定義できそうもない要素を、
単にある一時点を切り出して、言葉で表現しているに過ぎない
つまり、連続してる流動的なアナログな現実の業務を
無理やりデジタルな言語に置き換えているだけなのかもしれない

そうなると定義すること自体が、変更の可能性を生み出しているということになる

システムの要件を定義するということが
そもそもSEの苦難の始まりなのかもしれない

どうして、こんな因果でたいへんな仕事を選んでしまったのだろう
でも、この仕事が好きで面白いのだから、しょうがないのである

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ilovexbiz