人は5つの感覚で物事を認知、想像、表現しています。
①視覚(Visual)
②聴覚(Auditory)
③触覚(Kinesthetic)
④嗅覚(Olfactory)
⑤味覚(Gustatory)
人に情報を伝えるとき、情報を受け取るときには、
この5つの感覚を使った表現が理想とされます。
この表現は、それぞれの英語の頭文字をとって VAKOGモデルと言われたり、
触覚、嗅覚、味覚の3つの感覚をすべて身体感覚(Kinesthetic)にまとめて、
VAKモデルと言われることもあります。
人によってVAKの何れかの感覚を優位に使う傾向にあるそうです。
■視覚優位な人
頭の中に図や写真などのイメージを作る傾向にあり、
話す言葉も自然と、色や形などの視覚的な情報が多くなる。
「話が見えない、プランを描く」など、視覚的な表現を多く使う。
又、図や映像でイメージしたものを言葉で伝えようとするので
話すテンポが速くなるのが特徴。
■聴覚優位な人
話す言葉は「響きが良い、聞こえが良い」など音や聴覚に関する表現が多くなる。
話すテンポは早すぎず、遅すぎず、非常に流暢。
■身体感覚優位な人
体で感じたことや気持ちに集中しているので、
言葉だけでそれを表現するのが難しい。
表現するための適切な言葉を選びながら話すので、
話すテンポはとても遅く詰まりがちになる。
話す言葉も「~と感じる、腹に落ちる、しっくりくる」など、
体で感じる情報や、気持ちに関するものが多くなる。
あくまでも傾向であって、時と場合によって使う感覚も変わってきます。
又、この傾向が非常に強く出る人もいれば、それほど顕著に現れない人もいます。
意識的に弱い所を伸ばすことも可能で、ある程度こういったパターンを知っておくと
相手や自分に対する理解を深め、相手とコミュニケーションをとる上でとても有効です。