1999年の7の月に天から恐怖の大王が降ってくる。
しかし何事も無かったかのように2000年は我々の前にやってきた。
終わってしまえばそんなものである。
そして2007年問題というものが昨年起きるとか起きないとかいう話が
あったのだが、これまた何事も無かったかのように2008年はやってきた。
2007年問題とはメインフレームコンピュータの保守を団塊の世代が主に行っているため、
団塊の世代の退職者が最も多く発生する2007年後には保守を行える技能を持つ人間が企業に
存在しなくなり、業務が滞ってしまうのではないだろうか?という問題である。
当然対策を練った企業などもあったことだろうが少なくとも私の周りには
大きな問題が表面化することは無かった。
ただ先日それを少し実感することがあった。
ちょうど今、基幹系のシステムの仕事をしているのだがその中で完全に年次の
処理が実装されていないことが発覚してしまったのだ。年次の処理なんて実装されていて
当然の処理である。はっきり言ってこのようなことを考慮できなかった自分自身に
ショックを受けてしまった。
経験不足といってしまえばそれまでだが、そのようなことを伝えてくれる偉大な先人が
いないことは結構問題なのではないかという思いもよぎった。
ちょうど今PMBOKガイドを使ってプロジェクトマネージメントについて勉強しているのだが、
プロジェクトマネージメントと言うものも極論を言ってしまうと昔も今もやることは
変わっていないそうだ。
この業界では近年プロジェクトマネージャーという存在が注目されている。
その裏にはシステムが昔よりも複雑になっただとか、コンプライアンスやアカウンタビリティー
が厳しく問われるようになりプロジェクトマネージャーの責務が昔より重くなっている
などがあるとは思う。しかし結局は偉大な先人がそのようなことを伝えることが
できなかったことにも問題があるのではないだろうか?
そこでプロジェクト成功にむけた知識をまとめたPMBOKガイドが注目を集めているのでは
ないだろうか?
まあ今更そのようなことをいっていても仕方が無い。
今必要なことは今後同じ失敗を繰り返さないような仕組みを作ったり、ルールを
作ることなのだろう。
最近はそのようなことを考えてはいるが実施できていないのが悲しい。