前回この場所に書こうと思って書いたわけではないのだが
2007年問題について少し書いた。
ただこのようなことが問題として盛り上がるのも日本だけではないだろうか
と思っている?なぜこのようなことを言うかというと、団塊の世代がいなくなって
困るというのは仕事が人に依存している部分が多い日本ならではの
現象だと考えているからだ。
仕事が人に依存しているというのは日本の会社の文化的なところがあり、
あらゆるところでそのような状態が見受けられる。これは誰しもが
実感しているところではないだろうか?(その良し悪しは別として)
しかしこの仕事が人に依存しているという部分はプロジェクトにとって
かなり厄介な問題である。開発工数の見積りが難しくなってしまうからである。
システムを作っている人であれば「人月」だとか「人日」だとか言う
単位を聞いたことがあるだろう。これが曲者なのである。
例えば5人日と見積もったプログラムがあったとしよう。
これは人ひとりが5日間で完成できると見積もったわけであるが、
実際はAさんが作業をしたら2日で終わってしまい、Bさんが作業を
したら10日かかってしまったということが起きるのである。
上記のような状態がおきるのであれば正確な工数の見積もりなんてできない。
そのためか見積りは『勘・経験・度胸』などと言われてきた。
しかし『勘・経験・度胸』で導いた見積りで顧客が納得できるだろうか?
おそらく納得のいく説明はできないと考えられる。
そのために定量的な見積りを行うべきであるし、定量的な見積もりを
続けていくことで後の見積りに活きてくる過去のデータが残るのである。
ただし定量的に工数を見積るには上に書いたような人に依存する開発を
無くす必要がある。そのために準備すべきことは多い。
例えば誰がコードを書いたとしても同じ工数になるようにより手書き
部分を少なくするフレームワークを準備するというのも前提条件の一つに
なるだろう。そのような環境ができて始めて定量的な見積りが可能となる。
現在、私は見積りについて調べている最中である。
結果はまたこの場に書くことができればと思っている。