マーケティングにおける
7つの思考・発想スキルを整理した本です。
とかくSE(技術者)にはあまり関係ないと思いがちですが、
いわゆる戦略的なターゲットとなるお客様のことを理解し、
説得力(魅力)ある提案をする上でとても参考になると思います。
◇具体性はイメージ発想で...
イメージ(静止画、動画、つぶやき)を発想することで具体性が深まる。
難しい問題など、絵(図)を書くと理解しやすくなりますよね。
◇一貫性は論理思考で...
ターゲット(お客様)を基準に「競合、自社資源、強み」などに
一貫性があるか? 論理思考で整理する。
まずはどれだけお客様のことを知っているか...イメージできるか...がポイント!
それ次第で、どんどんアイディアが溢れ出してくる!!
日頃からどれだけ注意深く、お客様のことを考えているかということですよね。
良い刺激になりました。
目次:
◆はじめに
考えることは後天的な「スキル」
「考え方」を考えよう:自分はどう「思考」し、どう「発想」しているのか?
・「考え方」を考える
・自分の考え方の「クセ」を知る
「論理思考」と「イメージ発想」
・マーケティングにおける論理思考とイメージ発想
・論理とイメージの「やりとり」で両者のいいところどり
キーワードは「具体性」と「一貫性」
・具体性はイメージ発想で、一貫性は論理思考で
7つの思考・発想スキル
◆第1章:論理スキル1:要素分解
1、要素分解とは
(1)モレなくダブりなく
・明確な基準で分ける
(2)グルーピングとレベル合わせ
・グルーピング
・レベル合わせ
(3)一貫性を保って構造化
・上→下か、下→上か?
2、要素分解の切り口
(1)構造
・地理的な構造
・人の構造
(2)四則演算
・複雑な計算は不要
(3)経験測のフレームワーク
・経営戦略のフレームワーク
・マーケティングのフレームワーク
・統合戦略フレームワーク:戦略BASiCS
・最終的には自分で論理モデルを作れるようになろう
・ポイントは切り口の選び方
・どこまで分解するのか?
◆第2章:イメージスキル1:静止画イメージ
1、静止画イメージとは
2、お客様の絵を描いてみよう
(1)お客様を「絵」で具体化しよう
・BtoBの場合
・イメージの具体性は「知識レベル」のチェック
・イメージが事実かどうかは確認しよう
・イメージスキルは鍛えられる!
(2)お客様の絵を描くメリット
・イメージの確認・共有化
・イメージを具体化すれば具体的なアイディアが出る
(3)論理とイメージのやりとり
・要素分解から静止画イメージへ
・静止画イメージから要素分解へ
・「要素分解」をイメージで表す
3、利用場面の絵を描いてみよう
(1)ベネフィットは利用場面で実現される
(2)利用場面の絵を描いてみよう
(3)利用画面が描けなかったら見せてもらおう
・静止画ライブラリーを増やそう
・お客様知識のチェックになる
(4)利用場面は「人×TPO」
(5)利用画面と要素分解:ホールプロダクト
・お客様にとっては商品は「部分」でしかない
・利用場面と「要素分解」
・ホールプロダクトは「人」によって違う
(6)論理とイメージのやりとり
(7)利用場面を絵を描くメリット
・伝えやすく、伝わりやすい
・アイディアが広がる
・顧客ニーズによりよく応えられる
4、論理とイメージのやりとりのポイント
(1)論理思考とイメージ発想はアタマを切り替える
(2)イメージ発想は論理思考で検証する
(3)イメージ発想で論理思考を膨らませる
・論理思考は必ずしも論理だけで終わらない
5、成功事例
◆第3章:イメージスキル2:つぶやきイメージ
1、つぶやきイメージとは
・お客様の「心のつぶやき」
2、「ベネフィット」をお客様の「つぶやき」で考えよう!
(1)主語をお客様にする
(2)お客様が使う言葉を使う
3、「つぶやき」でお客様をセグメンテーションしよう!
(1)人によって言葉遣いが違う!
(2)「つぶやき」=「ニーズ」でセグメンテーションをする!
4、強み・差別化も「心のつぶやき」で考えよう!
(1)論理思考とイメージ発想のやりとり:強み・差別化を「要素分解」に戻す
5、つぶやきの言葉がわからなかったら、聞いてみよう、話してみよう!
・お客様を知っているかどうかのチェックになる
6、つぶやき発想のメリット
(1)「理論」を「具体化」できる
(2)社内で的確なメッセージとして共有しやすい
(3)広告や営業トークで、より「刺さる」メッセージが出せる
7、静止画イメージ+つぶやきイメージ
・絵とつぶやきの組み合わせでセグメンテーション
◆第4章:イメージスキル3:動画イメージ
1、動画イメージとは
2、巻き戻しと早送り
(1)動画イメージのやり方
・巻き戻し
・早送りも同じ
・イメージ発想をしたら、事実を確認しよう
(2)動画イメージができなかったら・・・
・もし巻き戻し、早送りができなかったら
・私が動画イメージができるようになったきっかけ
3、動画イメージのメリット
4、イメージ発想のトレーニング方法
・イメージを蓄積して録画ライブラリーを増やす
・自分の生活場面を「録画」する
・録画ライブラリーの蓄積は個人の「独自資源」になる
◆第5章:論理スキル2:プロセス分解
1、マインドフローとは
・モレてはいけないからこそ論理的に検証する
・カスタマージャーニー:お客様を「ガイド」する
2、論理とイメージのやりとり:マインドフローとイメージスキル
(1)マインドフロー×静止画イメージ
・「認知」「興味」の静止画
・「興味」「行動」の静止画
・「比較」「購買」の静止画
・「利用」「愛情」の静止画
(2)マインドフロー×つぶやきイメージ
・「認知」「興味」のつぶやきイメージ
・「興味」「行動」のつぶやきイメージ
・「比較」「購買」のつぶやきイメージ
・「利用」「愛情」のつぶやきイメージ
(3)要素分解・フレームワークでモレを確認
・プロセス分解で動画イメージが行いやすくなる
(4)理想型から考える
3、媒体間の「ガイド」とイメージスキル
(1)マインドフローの各関門を担う媒体は異なる
(2)媒体間のガイドと「イメージスキル」
(3)BtoBでも同様に使える
◆第6章:論理×イメージ1:モーフォロジカル・アプローチ
・体系的なアイディア発想法:モーフォロジカル・アプローチ
1、モーフォロジカル・アプローチとは
・要素分解して再構築
(1)ステップ1:テーマを要素分解する
・テーマを5~6の要素に論理分解する
・缶コーヒーの新商品コンセプト
(2)ステップ2:要素のアイディアを具体化する
・要素別に具体的なアイディアを発想する
・缶コーヒーの新商品コンセプト
・静止画イメージ、動画イメージで発想していく
・つぶやきイメージで発想していく
(3)ステップ3:要素間を眺めてアイディアを伸ばす
・他の要素の中身を見ながらアイディアを増やしていく
・缶コーヒーの新商品コンセプト
(4)ステップ4:全体をモレ・ダブりなく構造化
・論理スキル:「グルーピングとレベル合わせ」をする
・缶コーヒーの新商品コンセプト
(5)ステップ5:組み合わせる
・各要素を柔軟に組み合わせてアイディアを具体化する
・缶コーヒーの新商品コンセプト
・ありそうで無かった組み合わせを探す
・論理スキル×イメージスキルでアタマの使い方を切り替える
・論理的一貫性を確認する
・静止画イメージ、つぶやきイメージで具体性を確認する
・これでダメなら前のステップに戻る
(6)チームでの進め方
2、モーフォロジカル・アプローチのメリット
(1)誰でもアイディアが出せる
(2)チームでやるとチーム内の意思統一ができる
(3)論理的一貫性と肌感覚具体性の両立
3、モーフォロジカル・アプローチの切り口
(1)要素分解の切り口次第で色々な用途に使える
・ステップ1の切り口の論理性
・用途提案の切り口
・販促テーマの切り口
・広告・DMの切り口
・論理とイメージの相互補完
◆第7章:論理×イメージ:数値化&グラフ
・戦略における「数字」の重要性
1、論理思考:数字で「思考」する
・「数値化」して数字で考える
(1)大抵のことは「数値化」できる
(2)数字のコミュニケーション力
・日本が千人の村だったら
(3)数字から考える
・数字から「発想」する
(4)数値化のメリット
・定量・定性を繰り返して本質に迫る
・数値化すると比較可能になる
・意思決定がしやすくなる
・数値化を試みると必要なデータがわかる
2、イメージ発想:グラフで「発想」する
(1)グラフ化して「イメージ発想」をする
・グラフ化すると「目」でわかる
・数値を視覚化してイメージ発想をする
(2)考えるグラフと魅せるグラフ
3、代表的なグラフ
(1)折れ線グラフ・棒グラフ
・折れ線グラフは経年変化、棒グラフは違うものの比較
(2)円グラフ・%棒グラフ
(3)散布図
・2つの軸をイメージで表現できる
・要素分解をグラフ化
(4)面積グラフ
◆まとめ:7つの思考スキル・発想スキル
・「考え方」を「考える」
・重要なのは論理スキルとイメージスキルの「やりとり」
・感度の高いアンテナを持ち、ライブラリーを蓄積する
・最終的には「自分の7つ道具」を!
・今後の参考資料
・思考力・発想力は天からの贈り物
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