2005.12.16

WebObjects について

某システムの構築で、アップル社のWebObjectsを使用しました。
WebObjectsとは、Javaベースのアプリケーションサーバで、
MacOS上での動作が推奨ではあるが、Windows上でも動く。
(ただこの場合動作が少し重くなることがある)

今回の開発は、元々あるパッケージの改良だった為、
ファイル構成が、1画面1Javaファイルになっており、
その中に登録、表示などの処理を全て書いていく単純なやり方であった。
だが、当然ながらEJBコンテナなどのJ2EEテクノロジーもサポートされている為、
このような開発自体、本来のオブジェクト指向開発ではない。

DBへの更新は、EOモデルというものを使い、SQLそのものは記述しないようになっている。
開発者の技術レベルによっては、管理上このEOモデルはメリットになり得るが、
SQLの理解がある者にとっては、そのメリットは特に感じられない。
(柔軟性にかける為、逆にデメリットとなる)
用意されている開発ツールに関しても、全体的に使い勝手が悪く、
JavaやHTMLの編集については、秀丸などを使った方がまだ良さそうである。

WebObjectsのメリットとしては、価格が非常に安価であることに尽きる。

実際に使われているケースは少なく、
参考にする技術文献や技術者も非常に少ないのが現状である。
そういった意味で大変貴重な経験ではあった。

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minami