2006.08.28

CSVファイルをEXCELで編集する

CSVファイルは汎用性が高く、データ交換しやすいため
システム開発の際にもよく利用します。

しかし、そのCSVファイルを作成するか、
または取り込むだけならば何も問題ないのですが、
人の手でCSVファイルを編集する場合には少し注意が必要です。

CSVファイルを編集するには、一般的にExcelを使用すると思います。
Microsoft Officeがインストールされている場合には
CSVファイルをダブルクリックすれば、
あえて設定を変更していない限り、Excelで開かれると思います。

但し、ここでまず問題点が1点。
Excelは「001」のような文字列を「1」という数値と認識してしまうため
前ゼロがすべて落ちてしまいます。

この問題を回避するためには
Excelを開いて「データ」→「外部データの取り込み」→「データの取り込み」という
手順でCSVファイルを指定し、
1列単位で「取り込むデータは文字列です!!」という設定をしなければなりません。

しかし、この回避策にも問題があり、
 ①取り込む際に面倒臭い。
 ②保存する時にファイルの種類をCSVと指定しなければならないので、また面倒臭い。
といった具合です。

そこで、簡単に上述の問題を回避する方法ですが、
CSVファイルの引用符の前に「=」を加えるというものがあります。

「="0001",="0002",="0003"」
↑こんな風になるのですが、これでCSVファイルをダブルクリックしても
前ゼロは落ちません。
つまり、文字列の「式」としてExcelに認識させる訳です。

もちろん、この方法が万能かというと、そういう訳ではありません。
「=」付きのCSVデータをExcelで編集して保存した場合には
「=」も引用符もなくなってくれるのですが、
「=」付きのままデータ取込をすることも考えないといけません。
(ちなみに保存する時にCSV形式で保存していいかどうかの
メッセージが出ますが、無視してください。)

このようにCSVファイルをExcelで編集する際には
いくつか方法がありますが、
どのような手段も一長一短です。

実際の運用も踏まえたうえで
きちんと顧客や開発者の意識を合わせておかなければいけませんね。

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