2006.09.08

どこまでが開発会社の仕事か

システム開発でテスト用、または本番用でマスタデータの整備等を
お客様が行うのか、開発会社が行うのか、
という作業分担を明確にしておくことは,
SEとして大事な作業のひとつだと思います。

開発システム(Aシステム)が他のシステム(Bシステム)と
連携をする場合に、本番では、Aシステム、Bシステムともに
必要なマスタがそろっていることは当たり前です。
しかしOTでユーザーの方がテストを行う場合に
Aシステムのマスタデータの整備は終わっているが、
Bシステムのマスタデータの整備が終わっていない場合は、
システムエラー、もしくはデータ取得ができないために
エラーになってしまいます。

その際にお客様にBシステムのマスタデータ整備を催促するのか、
それともBシステムのマスタデータについてはこちらの管理外なので、
そのままにしておくのか、という問題が出てきます。

私はお客様にBシステムのマスタデータ整備を
催促するべきだと考えます。
理由はユーザーの方がAシステムでテストを行っている際に、
エラーになったとき、
「Bシステムのデータが整備されていないから仕方ない」とは
必ずしも考えないと思うからです。
その際、大半の方はAシステムの不備だと思うでしょう。

Bシステムのマスタデータ整備が終わっていなかったがために、
ユーザーにはAシステムの開発会社の評価が下がってしまいます。

このような形でユーザーの信頼を損なうよりは、
出すぎた行為かもしれませんが、さまざまなことを
お客様にお願いするのもSEの大事な仕事だと思います。

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