2007.07.17

理系とSE

文系と理系という分け方が正しいかどうかはここでは別として、文系・理系と
この業界の仕事について書いてみようと思う。

今はどうなのか分からないが、私が就職活動をしていたときはSEという仕事は
文系でも問題ありませんという宣伝文句が多かった。
これはこの業界にコンピュータという機器がセットでついてくることもあり理系の
勉強をしていた人しかできない仕事というイメージが強かったからであろう。

プログラムという作業はやりたいことや求めたい答えが決まっていて、それに向けて
間違いの無いプログラムを組むという作業である。
理系といわれる学問は、おそらく正しい答えが決まっているであろうという事象に向けて
論理的にその道筋を追いかける作業であり、その学問に携わっていた人はそのような
作業を行う訓練を受けている。そのため総合的に判断して理系の勉強をしていた人の方が
プログラミングという作業に有利だとは私は思っている。

しかしSEという仕事はどうだろうか?作るシステムにもよるが、SEの仕事は
何かやりたいことがあって、それをコンピュータを使ってどのように実現するのかを
考える仕事である。そこの実現方法は多数のパターンがあり正しい答えは無い。
予算や時間という制限も踏まえてその場に応じた答えを求めなければいけない。
つまりSEという仕事は正しい答えを選択する仕事ではないかと思っている。
(これは別に文系が有利という事にはならないのだけれども)

私は今現在の自分が理系の訓練を受けすぎていて(もちろん優柔不断という性格もあるが)
正しい解を選択するという作業が苦手というか無駄に時間をかけている気がしてならない。
正解が分かっていればどんだけ楽なことかと思ってしまう。

素晴らしいSEへの道は今の私には非常に険しいと感じる今日この頃。
ただの自分への言い訳のような文章になってしまったのが悲しい…

photo
furugoori