2007.09.18

話の熱を冷ます

最近聞いた話で是非実践したい内容があったの書きたいと思います。

打合せを行っている最中に、何か決め事を行おうとすると、
ヒートアップする事はよく有りますよね。
SEとお客様、お客様同士、SE同士・・・
打合せという貴重な時間の中で、熱くなってしまって話しが進まないのでは、
非常に無意味な時間の消化となってしまいます。
どのようにして盛り上がってしまった熱を冷まして、話を進めるかはとても重要です。

盛り上がってしまうパターンは多々存在するかと思いますが、
非常に極端ではありますが、熱くなってしまった例をとって考えてみましょう。

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とある打合せでX部代表者とZ部代表者が白熱しだしたとします。

X:「○○はAという方向で考えるのが普通だろう。Bなんて問題外だよ。」
Z:「いや、それはそちらの都合で考えているだけで、世間的にはBが一般的ですよ。」

この時点でXさんはZさんのB案に対して問題外と発言し、
Xさんに対して一般的では無いという買い言葉もあり、
口調としては優しくとも、既にお互いは熱くなっています。
お互い主張型の人間だとすると既に自分の意見が正しいという信念が生まれており、
Xさんが発言している最中に、Yさんは大人な口調で割って入りXさんの意見を否定し
自分の意見の正しさを主張しだします。
発火した言葉は、回りを巻き込み炎上していきます。
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さて、こうなった場合にSEはどのような行動をとるべきなのでしょうか?
まず、原状の把握が大切ですね?
・言葉に棘が有った為、お互いの言葉を聴こうとしなくなっている。
・お互いA案、B案に固執してしまった。
・互いは憎くて言い争っている訳ではなく、お互い良いシステムを作ろうと熱くなっている。

まずは勇気を出して言葉銃弾が飛び交う前に最前線に飛び出して、
そして発言された言葉が宙に漂わないように、一つ一つを成仏させなければなりません。

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X:「○○はAという方向で考えるのが普通だろう。Bなんて問題外だよ。」
Z:「いや、それはそちらの都合で考えているだけで、世間的にはBが一般的ですよ。」
SE:「どちらの意見も今回のシステムでは非常に大事な意見です。ありがとうございます。
   今回の問題ではどちらも正しい意見だと思いますが、
   まずはZさん、Xさんに考えを全て話していただき、聞いてみましょう。
X:「私が考えるに…………だと思うのですが?」
SE:「なるほど、では次にZさんの考えも全て聞いてみましょう。」
Z:「私は…………と考えます。」
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この時点で実はXさんZさん共にお互いの話を聞き、ZさんはA案で納得する事があるかもしれません。
SEは互いの難点を解決した新たなC案を提示出来るかもしれません。
XさんZさんの話が長くても、実は非常に的外れな内容であっても、奥深くに非常に解決し難い問題が発覚しても、
炎上した話し合いの時間よりは有意義です。

ポイントとしては以下だそうですが
・始めにその場の主導権を握り、熱くなる前に話しの全てを吸収する(弾いてはいけない)。
・全ての考えをアウトプットさせ、理解する。
・その場に出ている意見を否定しない(他者にもさせない)
・他にも考え方や案(2案を否定しない案)がある事を提示、若しくは提示する事を約束する。

頑張って、いざ実践!って炎上しない打合せが一番ですよね?

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