2007.10.23

構成管理のすすめ

開発、保守、運用など、システムに関わる仕事には、ドキュメント、プログラムソース、手順書、マニュアルその他もろもろ、膨大な成果物が作成される。
そこには、いつでも作る基本的なものから、今回だけ特別に作ったものまで色々なものがある。
こういったシステムに関わる全てのものを管理する手法として、構成管理という考え方がある。
よく言われる言葉だが、これを導入し運用している現場というのは意外に少ないのではないか?
構成管理では、構成要素の識別、変更制御、ステータス管理、監査などのプロセスを以って運用される。
 
とまあ、詳しいことはさておき、構成管理を導入していないとどういうことが起きる可能性があるか?
いくつか以下に挙げてみる。

・プログラムがいつの間にか変更されている。
・修正したら以前修正したところが元に戻ってしまった。(デグレード)
・顧客にドキュメントを求められたが、どこにあるかわからない。
・他の人に資料を作ってもらったが、どこに置いてあるかわからない。
・キーマンが会社を辞めてしまって、必要なファイルがどれかわからない。
などなど

ままよくある話であるかと。
ということで構成管理を導入した方がいいのだが、中々一筋縄ではいかない模様である。
計画を立て、設計し、ツールを導入し、要員を配置する、また、教育する等、導入までには様々な苦労がありそうである。
(私のプロジェクトでも、まだ、導入してないのでこの微妙な言い回しである。。。)
とはいえ、正しく計画された管理手順に従って業務を遂行するという、文章にしたら凄く当然そうなことがうまくできないため、前述のような問題が頻発したりするのである。
これは、プロジェクトの規模や、組織の規模が大きくなればなるほど顕著になる傾向にあるようだ。
これを解決するために、構成管理の考え方を導入しようというのは、自然の流れなのであろう。

以降の内容は、今後導入していく中でお伝えしていきたいと思う。

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

photo
maeda